【CBC賞2024予想】アグリ、地力は上位も危険な人気馬?

今週は中京1200mのG3「CBC賞」が開催。今年は北九州記念との入れ替わりで開催時期は遅いが、舞台は変わらず例年の中京1200mが舞台。

中京1200mは高低差が大きいので消耗戦になりやすく、通常の1200mと比べてタフなコースだ。直線には中山に次ぐ傾斜の激しい坂があり、スタミナ・パワーが求められる。

ある程度コースの適性が高そうな馬から選出するなら、サウジの1351ターフスプリント・6着から参戦するアグリに注目したい。

昨年は1400mの阪急杯を制し重賞初制覇を果たしており、1400mの阪神Cでも3着に好走するなど、スタミナについては申し分なし。距離以上にタフな中京1200mにおいて1400mの実績が豊富な同馬は条件的にはもってこいだ。また、中京の1200mはスタートから緩やかな上り坂を進むため序盤はやや流れが落ち着く傾向があり、少しゆったりと入った方が後半の末脚を残せるタイプの同馬にとって好都合。

アグリは昨年の阪急杯では番手から抜け出して快勝するなど、もともとは先行力を活かして結果を出していたが、最近は差しの戦法をとることが増えてきた。今回はメンバー的に好位が取れそうだが、果たしてどんな競馬を展開するのか。

前走の1351ターフスプリント・6着以来、半年ぶりの実戦。さらにハンデは58.5kgとなかなかの斤量を背負わされており、地力上位とは言え楽な条件ではない。

1週前追い切りでは、栗東坂路で新コンビの西村淳也騎手を背に4F52.4―1F12.0をマーク。やや時計面で物足りず、併せた格下を追走して遅れてと内容としてはそこまで高い評価はできない追い切りだった。軽めの追い切り内容からもスプリンターズSへ向けた叩きの一戦として使われる可能性が高い今回は無茶はしなそうで、信頼しすぎるのも危険とも言えそうだ。

とは言え秋のG1戦線に弾みを付けるためにもここは格好をつけておきたいところ。格は上だが、叩きの一戦でトップハンデ、半年の休み明け、転厩初戦という条件でどこまで戦えるかに注目だ。