今週土曜の東京競馬9レースでは、芝1800メートルで行われる2歳オープンのリステッド競走・アイビーステークスが行われます。今年は登録7頭と少頭数での開催が予定されています。

過去5年の勝ち馬を振り返ると、2021年には後に日本ダービーを制し種牡馬入りしたドゥデュース、昨年は日本ダービー2着で現在は天皇賞（秋）でも有力視されているマスカレードボールが勝利しており、将来の大舞台へとつながる重要な一戦となっています。

データ面では過去5年で逃げ馬が1勝、先行馬が3勝と前有利の傾向が見られます。今年は逃げ馬不在の構成となっており、少頭数だけに展開が読みづらい一戦ですが、デビューから2戦とも2番手で競馬を進めてきたリオンディーズ産駒のマイネルシンベリンは、今回は丹内騎手から津村騎手への乗り替わりとなります。洋芝での経験しかないものの、人気がそれほど高まらないようであれば馬券的妙味もありそうです。

血統面ではエピファネイア産駒が過去4頭出走してすべて3着以内に好走しており、今年はその好データに該当する2頭が出走を予定しています。戸崎騎手騎乗で新馬戦を勝ち上がったアートバーゼルと、武豊騎手がデビューから継続騎乗している母スマートレイアーの仔・スマートプリエールです。ただし、この2頭はいずれも牝馬で、過去5年では牝馬の最高着順が2023年のレガレイラによる3着止まりとなっており、牡馬優勢の傾向を覆せるかが見どころです。