【加付式“連番の法則”】フェブラリーSなど先週の回顧・検証
先週は土日に2重賞ずつの計4重賞、土曜は東京で「第72回 ダイヤモンドステークス(GⅢ)」、阪神で「第57回 京都牝馬ステークス(GⅢ)」、日曜には小倉で「第56回 小倉大賞典(GⅢ)」、そして東京ダートで今年のGⅠ初戦となる「第39回 フェブラリーステークス(GⅠ)」が行われた。
GⅠ・フェブラリーSは、昨年の覇者ながら2番人気に甘んじたカフェファラオ(福永祐一騎手)が東京巧者ぶりを発揮し、2馬身半差をつけて堂々の完勝。コパノリッキー(14、15年)以来となる史上2頭目の2連覇を達成した。2着に5番人気テイエムサウスダン、3着に4番人気ソダシの連番の法則「一組連番」決着となった。同じく日曜の小倉大賞典では、1番人気アリーヴォ(横山和生騎手)が重賞初勝利。2着に3番人気ランブリングアレー、3着に8番人気カデナと入りこちらも「一組連番」で決着。土曜2重賞は、残念ながら法則外決着で終わった。
先週一週間の主なニュース
- 訃報
- スクラムダイナ、ギャロップダイナなどを管理した元調教師の矢野進氏が11日に亡くなった。騎手としてJRA通算103勝、調教師として532勝、内重賞36勝(GⅠ3勝)を挙げ、08年に引退。享年84歳。
- 通算勝利
- 19日、東京5Rで大竹正博調教師が現役72人目となるJRA通算300勝を達成。20日、阪神1Rで渡辺薫彦調教師が100勝、小倉5Rで杉浦宏昭調教師が400勝、そして阪神6Rで佐々木晶三調教師が600勝、という区切りのJRA通算勝利を達成した。
では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1(1) | 1(1) | 0 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 1 | 5(1) | 7(2) | 13 | 36.1 |
同番 | 0 | 1 | 1(1) | 2 | 5.6 |
合計 | 2 | 7 | 8 | - | - |
出現率(%) | 16.7 | 58.3 | 66.7 | - | - |
- | 東京 | 阪神 | 小倉 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 2(2) | 2(1) | 1 | 5 | 13.9 |
一組連番 | 6 | 3(2) | 7(1) | 16 | 44.4 |
同番 | 0 | 3(1) | 2 | 5 | 13.9 |
合計 | 8 | 8 | 10 | - | - |
出現率(%) | 66.7 | 66.7 | 83.3 | - | - |
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
- ※( )内は同枠2頭が入った回数
先週も2日間3場開催の計72レースで「一組連番」が計29レース、「ALL連番」「同番」が各々計7レース、という内訳。曜日や開催場によるアップダウンが激しくなった先週、通算出現数では「ALL連番」「同番」が再び増加し、「一組連番」が大幅に下がった。
全体的に、法則出現数としては日曜好調、高配当数は土曜好調、といった偏りがみられた。土曜東京以外の場別出現率では「58.3~83.3%」と通常50%以上を残したが、土曜東京は法則決着2レースのみの出現率わずか「16.7%」。今回の東京開催初日には法則率「100%」を記録したのと対照的な開催最終週となった。また配当的にも、10万超高配当が小倉のみ複数回と大きな偏りがみられた先週であった。
「一組連番」は、土曜東京の1日1回と日曜阪神での1日3回が極端に少なかったが、日曜阪神は他2組が計5回であったための少なさであり、やはり僅か1回のみの土曜東京が酷かった。翌日曜には東京も通常出現数に戻り、小倉とともに半数以上を記録したが、配当的に大きく跳ねることは無かった。配当的には土曜が際立っており、阪神では唯一の10万超(3連複18万、3連単59万)を1番人気と9番人気「同枠・一組連番」から輩出。小倉ではメインレースでの75万を筆頭に10万超高配当を4回記録し、中には2番人気と12番人気の「同枠・一組連番」からの高額(31万)もあり、「人気薄・同枠馬」には引き続き要注目である。
「ALL連番」は比較的満遍なく出現し、計7回。10万超の高配当はこちらも日曜小倉からで、1番人気1着から3連複13万・3連単52万を記録。2・3着が2桁人気での高配当ではあったが、「ALL連番」は少点数に絞って組めるのが最大長所。これまで推奨の「同枠2頭絡み」(先週は7回中5回)はもちろん、少額投資で高配当が望める方向への「ALL連番」も抑えていこう。
「同番」は全7回で、7回中5回が集中した日曜(阪神(3回)と小倉(2回))が狙い易かったか。特に、小倉はお勧めの連続出現と推奨人気との「同番」であった。相手「同番」はいずれも人気薄(3番人気と12番人気、1番人気と10番人気)であったので、人気を気にせず「同番」を抑えよう。
また、「同番」だけでなく「一組連番」「ALL連番」でも高配当が目立った先週の小倉。何度か記したが高配当のセオリーは「ローカル開催」である。馬場の荒れ具合も加味して、来週以降も重点的に狙う手もありかも。
「万馬券の宝庫・最終R」は、先週は不発に終わった。5回に1回以上の高配当確率を複数回、さらに法則外ながら1,000万オーバーの大爆発で前週に輩出し過ぎたのかもしれない。全6回中法則決着は土日とも小倉のみの2回で、配当はいずれも1桁万馬券。ただ土曜は「同番」かつ「一組連番」かつ「同枠2頭絡み」、日曜は「1番人気3着付け」かつ「一組連番」と推奨条件重複でのものであったので、効率よく手に出来る万馬券ではあった。開催替わりもある来週、再びの大物を取り逃さないように挑んでほしい。