【加付式“連番の法則”】札幌記念など先週の回顧・検証
JRA通算518勝を挙げた元調教師の伊藤正徳氏が、20日逝去された。享年71歳。1977年、ラッキールーラーで父子2代のダービージョッキーとなるなど騎手として活躍し、引退後にはエアジハードやローエングリンなどGⅠ馬を輩出するなど、調教師として活躍。昨年、定年で調教師を引退されたばかりだが、今年に入り体調を崩し、入退院を繰り返していたとのこと。永年JRAで活躍された氏の突然の訃報に・・・合掌。
さて前週お伝えした、高橋義博調教師(美浦)が20日に勇退したのを受け、21日から伊坂重信調教師が新たに厩舎を開業した。高橋調教師が管理していた16頭のうち14頭が伊坂厩舎に転厩、残る2頭は登録抹消となる模様。また、18年にチャンピオンズC(GⅠ)を制するなど活躍したルヴァンスレーヴが、現役を引退することが所属クラブから発表された。今後は種牡馬入りする方向で調整中とのことである。
なお先週の開催において、柴山雄一騎手(栗東)は日曜札幌3Rで、史上42人目、現役28人目となるJRA通算10,000回騎乗を達成した。
先週のメイン重賞、「北九州記念(GⅢ)」では、トップハンデを背負い8番人気となったレッドアンシェルが勝利し3連複、3連単ともに万馬券配当。また、秋のGⅠ戦線へのステップ「札幌記念(GⅡ)」では、2番人気ノームコアが勝利。2着にもペルシアンナイトが入り、終わってみれば3頭のGⅠ馬による上位独占ながら、単勝1.9倍に支持された1番人気ラッキーライラックが伸びきれず3着に終わり、3連単はこちらも万馬券に。そして両重賞とも「一組連番」決着と、今週もメイン重賞は連番の法則決着となった。
それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 新潟 | 小倉 | 札幌 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 2 | 2 | 4 | 11.1 |
一組連番 | 5 | 5 | 4 | 14 | 38.9 |
同番 | 1 | 2 | 1 | 4 | 11.1 |
合計 | 6 | 9 | 7 | - | - |
出現率(%) | 50.0 | 75.0 | 58.3 | - | - |
- | 新潟 | 小倉 | 札幌 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 2 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 4 | 8 | 5 | 17 | 47.2 |
同番 | 2 | 0 | 0 | 2 | 5.6 |
合計 | 6 | 9 | 7 | - | - |
出現率(%) | 50.0 | 75.0 | 58.3 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週も夏のローカル3場開催。土日3場合計72レースでは、出現確率No.1の「一組連番」が31レース、「ALL連番」が7レース、「同番」が6レースと出現回数、出現率とも全体としては平均的な出現率といえた。ただ「ALL連番」が新潟では土日とも0回、「同番」は日曜小倉・札幌で0回など、先週も偏った出現といえた。
連番の法則全体では、新潟のみ土日共ちょうど半数の「50.0%」とやや低調だったが、小倉、札幌では「58.3%~75.0%」と、通常通りの高確率を残した。
「一組連番」は、前記の両メイン重賞で出現したが注目すべきは「北九州記念」。勝利したレッドアンシェルは人気を落としていたがトップハンデ馬。ハンデキャッパーが「メンバー中、実力は一番」と評価した馬で、よく「ハンデ戦で頭は軽ハンデより重ハンデ」と言われる通りの結果で3連複1.6万、3連単9.3万配当。そして「一組連番」は、2着に入った1番人気モズスーパーフレアと3着の10番人気アウィルアウェイが記録した同レース。「トップハンデと1番人気」に注目できた方ならば、両脇馬番を抑えることで好配当を逃さない結果を得られたはずである。また先週は、10万超配当だけで7回を数え、その内5回は1、2番人気との「一組連番」であった。上位人気から入る方は、人気薄方向の一点だけでも「一組連番」を抑えておくことが思わぬ高額配当を手にするチャンスと思っていただきたい。
前週不遇の週となった「同番」は、先週もあまり弾けた週とはいかなかった。ただ、注目できたのは土曜札幌4R。ここでは当コラムで注目と記し続けている3~5番人気の中の「5番人気との同番」が波乱を演出。さらに「YouTube解説編『同番』」で購入点数を抑えたい時にお勧めとした「同番かつ一組連番(同レースでは12→11→2)」で決着し、3連複4万、3連単31万配当。このレースでは、5番人気テンジュインに注目した方ならば、推奨購入方法を実践することで高配当を手に出来たことであろう。
なおこれで2週連続の不遇週となったので、次週あたりは「同番・爆発週」となることが充分考えられる。「同番」狙いの向きは、諦めず狙い続けることをお勧めする。
最もお勧め”と推奨の「ALL連番」は、全7回中6回が1、2番人気絡みの「ALL連番」。配当も万馬券に届かなかったのは1回だけなので、先週も「ALL連番」狙いの向きには、ほどよい配当を手に出来た週であったであろうと思っている。唯一の100万超となった日曜札幌3Rでは、3頭とも下位(9~11番)人気でのものだったので、人気面からの獲得はかなり難しかったといえる。ただこれで100万超配当の「ALL連番」を札幌で2週連続記録したことになる。「2度あることは・・・」の格言に従うなら、次週も「ALL連番」は札幌狙いが正解か・・・。
高額万馬券の宝庫最終レースは、先週は土日の6機会全てが万馬券。連番の法則決着は2回で、4回は法則外決着。ただ配当は、10万超3回(うち法則1回)、残る3回も5万前後と法則決着に関わらず、やはり最終レースは高配当必至である。資金を残して、最終レースチャレンジを引き続きお勧めする。