【ルミエールオータムダッシュ2025予想】波乱含みの千直戦、関東馬が今年も主導権を握るか?

今週日曜の新潟競馬メインは、秋の名物・直線1000m戦「ルミエールオータムダッシュ」(L、芝1000m)。全18頭立てのフルゲートが確実視される中、今年も電撃の直線戦らしいスピード自慢たちが集結し、目の離せない一戦となる。
過去5年の結果を振り返ると、2020年は別定戦として行われたため単純比較は難しいが、概ね上位人気馬が安定して好走している。一方で昨年の2023年は波乱の決着。13番人気カイザーメランジェが勝利し、12番人気ファイアダンサーが2着に入る大波乱の結果となった。例年、人気サイドがそのまま勝ち切る年もあれば、大穴が飛び込む年もあり、展開と馬場次第で一気に順位が入れ替わる“直線1000mならでは”の難解なレースといえる。
所属別では関東馬の優勢が顕著で、過去5年間はすべて関東馬が勝利している。しかも人気薄の激走も多く、単勝10倍以上の関東勢が馬券圏内に突っ込むケースも珍しくない。今年も新潟巧者を多く抱える美浦勢がレースを主導する可能性が高い。
一方の関西馬は勝ち星こそないものの、侮れない安定感を見せている。上位人気馬は【2着2回・3着2回】と確実に存在感を発揮しており、勝ち切れないながらも堅実な走りが目立つ。今年は栗東・西園厩舎のフィオライア(父ファインニードル)と、同じく栗東・須貝厩舎のカルロヴェローチェ(父シルバーステート)が注目株だ。フィオライアはオープン実績を持つ快速牝馬で、時計勝負にも対応可能。カルロヴェローチェはアイビスサマーダッシュで4番人気に支持された実力馬で、持ち前のスピードが生きれば一発があっても不思議ではない。
年齢別にみると、4歳から7歳まで幅広く勝利・連対が出ており、特定の世代に偏りはない。むしろ注目すべきは性別で、牝馬の好走が非常に目立つ。特にハンデ戦という条件も手伝って、軽量の牝馬が鋭く伸びて波乱を呼ぶケースが多い。今年も人気薄の牝馬が激走する可能性が高く、データ的にも軽視は禁物だ。
秋の新潟を締めくくるスプリント戦。スピードと適性、そして一瞬の判断が勝負を分けるルミエールオータムダッシュ。今年も直線の攻防から、秋風を切り裂く“電撃の一閃”が見られるに違いない。

