海外ダートG1制覇を果たしたマルシュロレーヌが引退、繁殖馬に
昨年11月のブリーダーズカップディスタフを制し、日本馬として初めて海外ダートG1を制したマルシュロレーヌ(牝6、矢作芳人厩舎)が、3月9日付で競走馬登録を抹消し、現役を引退したことが明らかになった。同日、JRAが発表した。今後は、北海道苫小牧市のノーザンファーム空港で繁殖馬となる予定。
マルシュロレーヌは2019年2月に芝でデビュー。5戦目で初勝利と時間がかかり、芝では2勝クラスまでが精一杯だったが、2020年秋にダートへ転身すると同年の大井のレディスプレリュードを快勝。翌年2021年はTCK女王杯、エンプレス杯、ブリーダーズゴールドカップを勝利し、立て続けに地方の重賞で活躍。
昨年の11月には牝馬ダート路線の世界最高峰・ブリーダーズカップディスタフに出走し、最後にハナ差で競り勝ち優勝した。この勝利で日本馬初となる海外ダートG1制覇の快挙を達成。その功績が称えられ、NAR・地方競馬全国協会から2021年の特別表彰馬に選出された。今年初戦であった2月のサウジカップ(6着)でラストランを迎えた。
マルシュロレーヌは父オルフェーヴル、母ヴィートマルシェ、母の父フレンチデピュティ、母の母キョウエイマーチ。姪にチューリップ賞を制したナミュールがいる血統。通算成績は22戦9勝(うち地方6戦4勝、海外2戦1勝)。マルシュロレーヌ号、おつかれさまでした。