往年の“サクラ軍団”に会える新和牧場
2005年のラジオたんぱ2歳S、2006年と2008年の鳴尾記念、さらに2009年の金鯱賞を制したサクラメガワンダーは、勝負服も含めてファンの多かった1頭ではないでしょうか。2009年の宝塚記念ではドリームジャーニーの2着に入るなど、G1の舞台でも存在感を示していました。
現在は新ひだか町にある生まれ故郷の新和牧場で「引退繋養展示事業」の助成を受ける引退名馬として気ままに暮らしています。
デビューから3戦目で初勝利を挙げたサクラメガワンダーは、その後エリカ賞、ラジオたんぱ杯2歳Sと3連勝で重賞初制覇を成し遂げました。
翌年のクラシックでは皐月賞6着、日本ダービー10着と結果は残せなかったものの、古馬になってからのG1の2着などが評価されてか、2012年にレックススタッドで種牡馬入りを果たしています。
3年間しか供用されず、産駒はわずか10頭と少ない種牡馬生活でしたが、障害2勝を挙げ、2017年の中山大障害にも出走したユウキビバワンダーなどを送りだしました。
母の父にサンデーサイレンスが入っていたことも結果的に繁殖牝馬を選ぶこととなり、思うような種牡馬生活ではなかったかもしれませんが、新和牧場の特別厩舎には、サクラメガワンダーをはじめ、ネオユニヴァースが勝利した皐月賞2着に入ったサクラプレジデント、さらにサクラゴスペル、、サクラアンプルール、サクラオリオン、サクラエイコウオー、サクラゼウス、サクラレグナムといったサクラ軍団の活躍馬がそろっています。
サクラメガワンダー自身は19歳となった今でも元気ということこともあり、コロナウイルスの影響で見学自粛となっている牧場が多いなか、新和牧場では見学者がスタッフと接触しない形で牧場見学を受け入れています。
ウマ娘プリティーダービーにサクラバクシンオーやサクラローレル、サクラチヨノオーなどが登場していることもあり、ウマ娘ファンも見学に訪れているとのことで、現役時代を知る馬たちが多くそろう新和牧場は、北海道旅行の際は立ち寄ってみたい牧場の1つといえそうですね。