【セントウルS予想2020】左回り巧者のメイショウグロッケ、初の1200mで適性発揮!

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今週から関西は、開催が小倉競馬場から中京競馬場に替わります。もともとはオリンピックの影響で例年だと阪神開催の季節に中京開催となったもので、セントウルステークスと言えば阪神競馬場というイメージがあるだけに中京開催がどのような影響となるのかも含めて予想したいと思います。

サマーシリーズの最終戦、唯一のG2ということも加わりポイント的にも非常に重要なレースとなりますが、今年はサマースプリントチャンピオンとなれる馬として出走するのはラブカンプー1頭のみとサマーシリーズ的にはやや寂しいメンバー構成となっています。

それでも、ここ中京競馬場で行われた高松宮記念で幻のG1制覇となってしまったクリノガウディーをはじめ、G1馬セイウンコウセイ、その高松宮記念で3番人気にも推されていたダノンスマッシュ、昨年のスプリンターズステークス4着のミスターメロディといったG1でも活躍している実績馬を含めて17頭もの馬が出走してきましたので、むしろいつもの阪神で行われるよりも出走頭数が多いこともあって、秋のスプリンターズステークスを占う意味では、なかなか面白く予想が難解なレースとなりました。

そんな中で今回とくに注目しているのはメイショウサムソン産駒の6歳牝馬のメイショウグロッケです。

メイショウグロッケは、これまで28戦して5勝はいずれもマイル以上の距離であるだけでなく、1200mのレースへの出走は今回は初めてと異色のローテで臨んできました。1200mの実績馬が集まった中では、距離未経験が不安視されるのは仕方がないかもしれません。それでも注目しているのは、この馬のが左回り巧者だということです。

今回のセントウルステークスは、従来の右回りの阪神競馬場から左回りの中京開催に替わります。有力馬の実績を見てみると、クリノガウディーやセイウンコウセイは中京競馬場で幻も含めてG1勝利をしていますが、右回りと左回りの成績を見ると特に違いはなかったので、たまたまその時強かったということも考えられます。また、人気になりそうなダノンスマッシュは明らかに右回りより左回りの成績が悪いので、今回の出走の実績馬は、この中京競馬場替わりがプラスにはならないという馬が多いのです。

その点メイショウグロッケは、左回りの方が圧倒的に好成績な点で、中京替わりはプラスになります。前走の関屋記念でも約5か月の休み明けで8着に終わりましたが、マイル路線のなかなか強い馬と戦っての勝馬から0.7秒差の8着は、負けて強しの競馬でした。一般的にマイル路線の方が層が厚いとも言われていますので、初めての1200mではありますが、実力的には十分勝負になるでしょう。

さらに、中京競馬場は左回りなのは昔からですが、前回の改装の際に、直線に坂ができてからは、それまでの先行逃げ切り天国から、力のある馬の台頭が目立ってきました。クリノガウディーやセイウンコウセイ、ダノンスマッシュと言った実績馬は力はありますが脚質的にいずれもが逃げ先行馬なので、開幕週ではありますが、余計に多くの馬が前々の競馬をすると意外にスタミナが必要なペースになる可能性もあります。

そうなれば、多少スタミナが掛かるペースになることも考えられますが、メイショウグロッケにとってはむしろ歓迎な展開です。メイショウグロッケの父メイショウサムソン自身はもちろんですが、産駒も1200mは少し短く実績をあまり残していません。しかし、所属の荒川厩舎にはメイショウサムソン産駒の勝ち頭とも言えるデンコウアンジュがいます。日本で一番メイショウサムソン産駒のことをわかっているとも言える調教師さんが1200mへの参戦を決めたのですから、勝機がないわけがありません。メイショウサムソン産駒の新しい適性をメイショウグロッケが発揮することにも期待したいところです。

ということで、今年のセントウルステークスは、左回り巧者のメイショウグロッケが初の1200mで適性を発揮して、スプリント路線で活躍してくれることに期待したいと思います。