【マイルCS南部杯2025予想】群雄割拠のマイル戦戦!シャマル3連勝か、地方の逆襲か?

祝日月曜日の盛岡競馬場では、ダート1600mで行われるJpn1「マイルチャンピオンシップ南部杯」が実施される。勝ち馬にはJBCスプリント、またはJBCクラシックへの優先出走権が与えられる注目の一戦であり、秋のダート戦線を占う重要な一戦となる。
主役を担うのは、かしわ記念・さきたま杯を制してJpn1を連勝中のシャマルだ。今年は黒船賞から重賞3連勝と勢いに乗るが、ここでは主戦の川須栄彦騎手が落馬負傷により離脱。代打として石川倭騎手が騎乗する。テン乗りで挑むG1の舞台だけに、逃げるのか、あるいは控えるのか、その判断が勝負の明暗を分けることになりそうだ。新コンビの手綱さばきに注目が集まる。
一方、昨年のフェブラリーステークスを人気薄で制したペプチドナイルも侮れない。近走こそ結果が出ていないが、昨年の南部杯ではレモンポップを相手に2着と好走している。過去にはブルーコンコルドやエスポワールシチーといったリピーターが繰り返しこのレースで結果を残しており、舞台適性の高さは実証済み。人気を落とすようなら、再び波乱の主役となる可能性は十分にある。
地方勢からは、兵庫所属のイグナイターが存在感を示す。父エスポワールシチー譲りのスピードと粘りを武器に、今年はサウジ遠征を含め強豪相手に挑戦を続けている。前走・兵庫大賞典では久々の勝利を挙げており、調子は上向き。地元勢としても中央勢に一矢報いる構えだ。
さらに、栗東・新谷功一厩舎からはリメイク、サンライズジパング、クラウンプライドの3頭が登録を予定している。その中でも注目は、明け4歳のサンライズジパング。前走の名古屋グランプリを制し、フェブラリーステークス2着、川崎記念3着と安定した成績を残している実力馬だ。今回は名手・武豊騎手との久々のコンビで挑むだけに、悲願のJpn1初制覇へ期待が高まる。
ダートマイル界の頂点を懸けた戦い。勢いに乗るシャマルが3連勝で主役の座を守るのか、それとも地方馬や新星が牙をむくのか。盛岡の秋空の下、熱きドラマが繰り広げられることは間違いない。

