【中山記念予想2018】ミルコ✕ペルシアンナイト、本番前でも好勝負必須
来週末から中山競馬が開幕。開幕一発目の重賞を飾るのは「中山記念」です。時期的にドバイ遠征のステップに使いやすい点や、昨年から1着馬に大阪杯への優先出走権が付与されたことなどもあり、近年は豪華なメンバーが集まることが多い中山記念。
昨年の勝馬ネオリアリズムは、その後香港のクイーンエリザベス2世Cを制しG1初制覇を達成。一昨年の勝馬ドゥラメンテは、ドバイシーマクラシックと宝塚記念で2着に入着し国内外のG1戦線で活躍。G1の直接的なステップレースではありませんが、同年のG1競走を占う意味でも重要な一戦と言えるでしょう。
大阪杯を占う上でも重要ということなら、ここから始動して大阪杯へ向かうペルシアンナイトは注目しておきたい一頭です。
ペルシアンナイトは昨年11月のマイルCSを制しG1初制覇を達成。レース当日はプラス12キロでデビューからの最高体重となる488キロでしたが、力強いフットワークで駆け抜け先に抜け出したエアスピネルをハナ差で差し切りました。レース後、同馬を管理する池江調教師は「ここへきてカイバをどんどん食べるようになって体つきが男馬らしくなった」とコメントしており、今がまさに成長期といった感じです。
3歳馬ながら古馬を撃破したマイルCSは圧巻の内容だったと言えますが、個人的には古馬勢のパフォーマンスも思っていたより低かったとも感じたので、また、大外枠からしっかりと立ち回って最後差し込む競馬にまで持ち込んだミルコ騎手の神がかり的な騎乗が光ったこともあり、馬だけの力で勝ったという結論は持たないようにしたいところです。
とは言え、馬はまだ4歳でこれからが脂が乗ってくる充実期。前走の好内容は素直に地力強化と受け止めて良いですし、今回も引き続きミルコ・デムーロ騎手とのコンビで臨むことを考えれば、逆らった方が痛い目を見そうです。
本番の大阪杯を前に仕上がりすぎないようにしたいところですが、1週前追い切りでは6Fから81.9-66.0-51.6-37.6-11.2秒と好時計をマークし、好調さをアピール。ライバルのエアスピネルが同競走の回避を発表したことで、ますますペルシアンナイトの1番人気は濃厚に。状態良好、ミルコ騎手で継続、ライバル不在と好条件は揃っている今回の中山記念は、好勝負必須と言えるのではないでしょうか。