今週土曜の京都競馬メインは、ダート1200mで行われる3歳以上オープンのハンデ戦・室町ステークス。今年はフルゲート16頭に対して登録が18頭となっており、出走枠を争う激戦ムードの中で、スピードと展開の読みが問われるレースとなりそうだ。

ここ2戦を逃げまたは2番手で1着、3着と安定した競馬を見せているヘニーヒューズ産駒の5歳牝馬スマートアイは、約半年ぶりの武豊騎手とのコンビで挑む予定。スムーズに先行できれば、前走NST賞で見せた粘り強さを再び発揮できる可能性があり、展開次第では勝ち負けに加わる力を秘めている1頭と言えよう

一方同型として警戒が必要なのが、前走で3勝クラスを逃げ切り勝ちしたエスポワールシチー産駒のメイショウホウレンだ。こちらも武豊騎手がかつて騎乗経験のあり、両馬によるハナ争いが勝敗を左右する要素となりそうだ。

さらに注目されるのは、芝のG1経験を持つ3歳牡馬アルテヴェローチェ。昨年の朝日杯フューチュリティステークスでは1番人気に支持されたほどの素質馬だが、その後NHKマイルカップ13着、スワンステークス15着と結果が出ていない。今回は新たにダートのスプリント戦に矛先を向けており、父モーリス、母の父ディープインパクトという血統構成からダート適性は未知数ながら、持てるスピードが生きる展開となれば一変の可能性も十分あるだろう。