日曜の新潟メインは芝1600メートルで行われる2歳オープンのG3・新潟2歳ステークス。今年は10頭立てと少頭数での開催が予定されている。

直線の長い新潟競馬場らしく、例年は前走で速い上がりを使えた馬が好走する傾向が強い。今年の中心はポエスティックフレア産駒のリアライズシリウスだ。前走では1番人気に支持され、逃げて7馬身差の圧勝を収めた。今回も単騎逃げが見込まれるが、相手関係は前走から大きく変わるため、過剰人気となるようであれば取捨の見極めが求められる。

対抗馬となるのがドレフォン産駒の牝馬サンアントワーヌである。前走の芝1400メートル戦では2番手から抜け出して快勝した。今回は1ハロン延長となるが、血統面からマイルはむしろ合う可能性が高い。岩田望来騎手への乗り替わりも注目材料となる。

さらにサートゥルナーリア産駒の牝馬フェスティバルヒルも侮れない存在だ。前走は芝1600メートルで4番手追走から差し切り勝ちを収めた。皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹という良血馬で、今回は石橋脩騎手との新コンビで挑む。人気馬を見ながら競馬ができる強みがあり、連勝での重賞制覇も十分に狙える。

そのほか、速い上がりで勝ち上がったサノノグレーター、新種牡馬インディチャンプ産駒で田口騎手とともに重賞初制覇を狙うタイセイボーグなど伏兵陣にも要警戒である。

少頭数ながら実力馬が揃った新潟2歳ステークス。今年も秋以降の大舞台へとつながる注目の一戦となる。