【日経賞2018予想】安定感抜群のノーブルマーズ、高倉騎手とのコンビで春の天皇賞の切符を狙う!
春の天皇賞を狙う長距離路線の有力馬にとって、優先出走権という意味では最後の切符となる日経賞が今週の土曜日、中山競馬場で行われます。2013年の勝馬フェノーメノはその後の天皇賞春を優勝し、2014年の勝馬ウインバリアシオンは天皇賞春2着といったように、単なる参加切符ではなく、有力馬の切符であることは間違いないところでしょう。
今年も、菊花賞馬のキセキを筆頭に、そのキセキを香港ヴァーズで先着したトーセンバジル、
日経新春杯2着のロードヴァンドール、同競走3着のガンコ、休み明けながらも目下重賞5戦連続連対中のゼーヴィント、昨年の札幌記念を勝利したサクラアンプルールなど、重賞戦線で活躍している馬達が出走してきました。
その中で今回大注目しているのがノーブルマーズです。ノーブルマーズは、ジャングルポケット産駒の5歳馬で、前走1600万特別の迎春ステークスを勝利しオープン入りを果たしたばかりです。3歳時には、重賞を4戦して最高着順がデイリー杯の3着1回のみと結果は出ていません。
しかし、今回この馬に注目したのは、この馬の安定感と高倉騎手とのコンビにあります。ノーブルマーズは通算成績24戦5勝(5-4-7-8)、連対率37.5%、3着内率66.7%と安定しており、現在は12戦連続で5着以内と安定して掲示板内を確保しております。その12戦は1000万と1600万ということで格下ではあるものの、かつてのステイゴールドなどに代表されるように、なかなか勝ち切れないものの安定感のある馬は、相手が強くなっても相手なりに走れる場合があります。今回同じく出走するソールインパクトも同じような安定感のある馬で、この馬の場合は3着が12回という成績なのですが、やはり1000万を勝利した後、七夕賞に出走し3着とオープンに昇級してもその安定感で上位に食い込んでいるのです。
ノーブルマーズも成績だけ見ると安定感で相手が強くなってもそれなりに走りそうですし、過去の重賞でのレースを見てみても、G2のセントライト記念で勝ったディーマジェスティから0.4秒差の5着に食い込んでいるのですから、その可能性は十分にあると言えます。
次に高倉騎手とのコンビについてですが、高倉騎手はノーブルマーズのデビューから24戦全てに騎乗している主戦騎手です。日経賞に出走する15頭の中でデビューからずっと騎手が変わらないのはノーブルマーズただ一頭です。最近では、外国人ジョッキーや地方のトップジョッキーの活躍などもあり、すぐに乗り替わる馬が多かったりするものですが、そんな風潮の中、ずっと1人の騎手が乗り続けているというのは珍しく、馬とのコンビ力はかなりのものがあると言えるでしょう。こういうコンビにこそG1で活躍してもらいたいと思ってしまいます。
ということで日経賞は、春の天皇賞にぜひとも出走してほしいノーブルマーズと高倉騎手のコンビが、その安定感とコンビ力で天皇賞への切符を獲得してくれるものと思っています。