日曜の札幌メインは芝1200mで行われるサマースプリントシリーズのG3・キーンランドカップである。1着馬にはスプリンターズSへの優先出走権が与えられる重要な一戦だ。

今年の主役はNHKマイルカップを制したタワーオブロンドン産駒のパンジャタワー。秋へ向けての始動戦となり1番人気が想定されている。今回は距離短縮での復帰初戦となるが、古馬相手にどこまで能力を示せるかが焦点となる。

対抗勢力には桜花賞にも出走歴を持つアドマイヤマーズ産駒のナムラクララ、1勝クラスから3勝クラスを3連勝中と勢いに乗るシュヴァルグラン産駒カルプスペルシュ、さらに2勝クラス・3勝クラスを連勝してきたタワーオブロンドン産駒レイピアなど勢いある3歳馬が揃った。

安定感で注目したいのがキンシャサノキセキ産駒の4歳牡馬ペアポルックスである。函館芝1200mで5着、3着と崩れずに走っており、引き続き松若騎手とのコンビで挑む。大崩れの少ない堅実なタイプで、人気以上の走りが期待できる。

また、古豪の存在も見逃せない。スクリーンヒーロー産駒の8歳牡馬ウインカーネリアンは、ここ3戦すべて芝1200mで安定した走りを見せ、前走の海外・UAEアルクオーツスプリントでは2着に健闘した。実績面では最上位の1頭であり、久々の勝利があっても不思議ではない。波乱を呼ぶ穴馬候補として注目すべき存在だ。

今年のキーンランドカップは、実績十分のパンジャタワーを中心に、勢いある3歳馬と安定感ある古馬が激突する見逃せない一戦となる。