【スプリンターズS2025予想】脚質に幅が出てきたピューロマジック、台風の目となるか?

2025年秋のG1シリーズがついに幕を開ける。開幕戦は電撃の6ハロン戦「スプリンターズステークス」だ。昨年の覇者ルガル、高松宮記念を制したサトノレーヴ、香港G1馬ラッキースワイネス、さらにナムラクレア、ママコチャ、トウシンマカオ、そして勢いに乗るカピリナ、ジューンブレアと豪華メンバーが中山に集結した。
その中で最大の注目は4歳牝馬ピューロマジックだ。昨年は3歳ながら超ハイペースで逃げ、勝ち馬ルガルから0秒5差の8着に健闘。10番人気を考えれば内容は上々だった。だが今年の彼女はさらに進化している。前走アイビスサマーダッシュでは、あえて逃げずに差し切り、自身3度目の重賞制覇。ルメール騎手の巧みな判断も光ったが、強豪相手に経験を積んできた馬自身の成長が勝利を呼び込んだ。
逃げ一辺倒だったスタイルが大きく変わった点が最大の武器だ。スタートが良ければ逃げてもよし、速い馬がいれば控えてもよし。展開に左右されない自在の脚質を手に入れたことで、勝負の幅は格段に広がったと言えよう。
メンバー構成を見ても、昨年の上位馬が6頭も顔をそろえ「再戦ムード」が漂う。ただしルガルを除く大半が6歳馬で、ピークを越えた可能性は否めない。対照的に4歳で充実期を迎えたピューロマジックは昨年以上のパフォーマンスを見せる確率が高い。
香港勢や新興勢力も侮れないが、G1の舞台を一度経験している強みは大きい。進化を遂げた今なら昨年8着以上の結果は付いてくるはずだ。

