【JRAスプリンターズS予想2025】波乱の可能性大、データから浮上した4頭の正体は?

1番人気の不振が続いているスプリンターズS。今年も波乱の芽を秘めた一戦となりそうだ。
昨年の勝ち馬ルガルは9番人気と低評価ながら戴冠。しかも人気上位3頭はいずれも馬券圏外に沈んだ。近年は1番人気の不振が顕著で、現在4年連続で1番人気が敗退。この間に馬券圏内へ届いたのは2023年の3着1頭だけという苦戦ぶりだ。一方で、2021年には10番人気が3着、2022年には8番人気が優勝するなど、6番人気以下の伏兵による台頭が増えている。
好走馬の共通点は「先行力」。人気薄でも前で運べる馬が目立つ点は見逃せない。さらに前走では着順以上に「人気」が重要で、上位人気に推されていたかどうかがカギとなる。ステップ別ではG1組の好走率が高く、今年の該当は海外G1を使った3頭だ。加えて、前走人気薄から巻き返したケースでは7歳馬か牝馬の好走が目立つ傾向もあり、偶然と切り捨てるには惜しいデータである。
これらを踏まえ注目したいのが4頭。まずナムラクレアはこのレースで5・3・3着と安定しており、今回が4度目の挑戦。高松宮記念でも3年連続2着と実力は疑いようがない。ピューロマジックは昨年逃げて8着だったが、海外遠征を経て帰国初戦を快勝。いまなら逃げにこだわらない自在性が強みとなる。カンチェンジュンガは前走でママコチャら有力馬を撃破し、叩き2戦目の上積みが見込める。昨年覇者ルガルは香港以来の実戦となるが、鉄砲駆けが利けば連覇も視野に入る。
スプリンターズSは近年のデータが示すとおり、伏兵の一撃が十分にあり得る。人気に惑わされず、先行力と前走内容に注目した取捨が的中への近道となりそうだ。

