【ラジオNIKKEI賞2026】軽ハンデか実績か?混戦のハンデ重賞で注目したい2頭
公開: 2026/06/28 05:00

日曜の福島メインは3歳限定のハンデ重賞、GⅢラジオNIKKEI賞が行われる。
今年はフルゲート16頭での開催が予定されており、例年以上に激戦ムードが漂う一戦となった。登録段階から出走権争いが激しく、1勝馬では出走が難しい状況になるなど、3歳世代の中距離路線らしいハイレベルなメンバー構成となっている。
一方で、今年は有力馬の回避も相次いだ。シンザン記念2着、皐月賞6着と実績十分だったサウンドムーブは57kgのハンデを嫌って回避。さらに、50kgなら主戦・横山典弘騎手が騎乗できない事情もあり、サンブライトも出走を見送ることになった。実績馬の離脱によって勢力図は大きく変化し、新たな主役が誕生する可能性も十分にある。
その中で注目しているのが、軽ハンデを味方にできるクカイリモクと、強豪相手に揉まれてきたサノノグレーターの2頭だ。
軽ハンデが魅力のクカイリモク
美浦・堀厩舎が送り出すサートゥルナーリア産駒・クカイリモクは、キャリアこそ未勝利勝ちのみだが、今回のメンバーの中では興味深い存在だ。
最大の魅力は53kgというハンデにある。3歳限定のハンデ重賞では、能力だけでなく斤量差が勝敗を左右するケースが少なくない。重賞実績がないことで軽い斤量となった今回は、まさに挑戦者として理想的な条件が揃った。
さらに血統面にも注目したい。兄には日本ダービー馬マカヒキがおり、中距離戦での素質は十分。ここまで芝1800mを中心にローテーションが組まれている点からも、陣営が適性を見極めながら大事に育ててきたことがうかがえる。
今回は短期免許で来日中のゴンサルベス騎手との新コンビを予定。未知数な部分は残るものの、それだけに人気以上の走りを見せる可能性を秘めている。
相手関係が楽になるサノノグレーター
一方、実績面で評価したいのがサノノグレーターだ。昨年の葉牡丹賞ではレコード勝ちを飾り、クラシック候補として期待されたが、その後は重賞戦線で苦戦が続いている。
しかし、近走の着順だけで評価を下げるのは早計だ。前走の皐月賞では14番人気という低評価ながら9着と健闘。上位進出こそならなかったが、世代トップクラスを相手に見せ場十分の内容だった。
ここ3戦はいずれもハイレベルな相手との対戦が続いており、今回のメンバー構成なら相手関係は明らかに楽になる。
今回は56kgのハンデを背負うことになった。2勝馬で重賞連対実績がないことを考えると、やや見込まれた印象もあるが、それだけ能力を評価されている証拠とも言える。さらに今回は田辺裕信騎手が3度目の騎乗予定。これまでの騎乗経験を生かしたレース運びにも期待したい。
編集部の見解|今年は「斤量差」が勝敗を左右する
今年のラジオNIKKEI賞は、有力馬の回避によって例年以上に混戦模様となった。
その中で重要になるのは、やはりハンデ戦ならではの斤量差だろう。クカイリモクは53kgという軽ハンデを最大限に生かせる立場にあり、一気の重賞制覇があっても驚けない存在。一方でサノノグレーターは、クラシック路線で揉まれてきた経験値が大きな武器となる。
今年のラジオNIKKEI賞は、「軽ハンデの上がり馬」と「実績馬の巻き返し」という対照的なタイプがぶつかり合う構図になりそうだ。ハンデ戦らしく一筋縄ではいかない一戦だからこそ、近走の着順だけではなく、相手関係や斤量、成長過程まで含めて評価することが馬券攻略の鍵になる。

