【エプソムカップ2017予想】前走は展開に泣いたナスノセイカン、巻き返しに期待!
名物重賞エプソムカップ。東京1800mという距離は、秋の天皇賞の条件である2000mよりも紛れが少なく、能力差が反映されやすい条件だと個人的に思っています。そんな条件のレースにフルゲート18頭も出走してくれれば、予想もレースも面白い事間違いありません。
メンバーを見ても、昨年のルージュバックのような飛び抜けた実績を持った馬の出走もおりません。アストラエンブレム、タイセイサミットが人気を集めそうですが、アストラエンブレムは安定感はありますが抜け出すと走るの辞めるクセがありますし、タイセイサミットは前走は枠・騎手・斤量が良い仕事をしてましたが、今回は騎手も乗り替わりで枠も斤量も厳しい状況。
他にも、昨年の2着馬フルーキーや前走でヴィクトリアマイルで2着に食い込んだデンコウアンジュ、秋の天皇賞にも出走したヒストリカルが人気を集めそうですが、フルーキーは昨年同様の斤量58kgでも既に7歳で近走も成績が振るわなく、デンコウアンジュもいくらG1・2着とは言っても牝馬限定、ヒストリカルも今年で8歳馬とのぼり目は薄い状況です。
不安だらけの上位馬、狙い目は前走で人気を落としそうなナスノセイカン!
実績馬達に黄色信号が灯っている今年のエプソムカップ。そんな中で穴を開けそうな馬として注目しているのが5歳馬のナスノセイカンです。ナスノセイカンは、5走前に1600万のレースを勝ってオープン入りしたのですが、その後は重賞を3連戦しますが一度も馬券圏内に入ること無く終わり、前走はオープン戦で2番人気に推されたものの6着に終わってしまいます。
その前走を改めて見てみると、勝馬のタイセイサミットは4コーナー2番手、2着のアストラエンブレムは同4番手、3着のクラリティスカイは4コーナー先頭と、馬券圏内に来た馬達はいずれも先行馬。前走のメイステークスは、完全な前残りのレースでした。
ナスノセイカンは直線馬群の外目を手応えよく上がりながらも直線で今一歩伸びきれなかった
ように見えるのですが、展開に泣いた形でした。であれば、前走の6着は実力が足りなかった訳ではなかったと言えるでしょう。
11頭立ての前残りだった前走のメイステークスと比べ、今回は条件は同じ東京1800mではありますが、逃げ馬のマイネルハニーをはじめ、逃げ馬の直後で粘るマイネルミラノやパドルウィールなどが出走しているため、前残りの展開にはなりにくいように思えます。むしろそこそこのペースで流れての差し比べになってくる可能性は高く、そうなればハーツクライ産駒の差し馬ナスノセイカンにとっては、最適な展開になるはずです。
前走が力負けと思われて人気は落としそうですし、配当的な妙味も期待できます。今回東京1800mでは不利とされる大外に入ってしまったことは少々残念ですが、これによりさらに人気を落としそうですし、ここは理想的な展開を生かした競馬がハマると信じ、この馬から買っていきたいと思います。