凱旋門賞(2017)の前哨戦フォワ賞が10日に開催、現地でも期待度No.1のサトノダイヤモンド

今年はサトノダイヤモンド(牡4、池江泰寿厩舎)とサトノノブレス(牡7、池江泰寿厩舎)の2頭の日本馬が凱旋門賞に挑戦。2頭は先月20日にすでに現地の小林智厩舎に到着しており、まずは前哨戦であるフォワ賞(仏G2、シャンティイ競馬場・芝2400m)へ向けての調整が進められております。

去年からはインターネット購入のみですが海外のレースも購入できるようになりました。去年は日本馬のマカヒキが現地でも1番人気に推され人気を集めましたね。結果は14着という残念な結果となりましたが、今年も日本馬の優勝を願って応援するファンも多いことでしょう。今年挑戦する2頭には前哨戦のここでしっかりと現地の感覚に慣れてもらい、本番へ向けて弾みをつけてもらいたいところです。

1番人気は日本馬サトノダイヤモンドが最有力!現地メディアからも取り上げられ期待度No.1

フォワ賞は今週末10日に開催されますが、残念ながら国内では販売しておりません。欧州のブックメーカーによると、C.ルメール騎手が騎乗する日本馬のサトノダイヤモンドが圧倒的な支持を集めており、断トツの1番人気が予想されるかたちとなっている状況です。トレーニングが始まると先月末には現地のメディアでも「サトノダイヤモンド、日の出ギャロップ!」と大きく取り上げられ、調教の様子や戦績が紹介されました。

逆に、もう1頭の日本馬で川田将雅騎手が騎乗するサトノノブレスの評価は低く、現時点のブックメーカーでの人気は最低人気となっております。サトノダイヤモンドの帯同馬(馬は慣れない土地に行くと寂しがる習性を持っており、それを緩和させるために遠征などで競走馬に帯同する競走馬)として参戦している以上は仕方がないでしょう。

フォワ賞には現在7頭の馬が登録しており、サトノダイヤモンドに続く2番人気は今年の春に仏G1のガネー賞を優勝したクロスオブスターズ(牡4、A.ファーブル厩舎)となっており、他にも去年のフォワ賞の勝ち馬であるシルバーウェーヴ(牡5、K.マクローリン厩舎)や、仏G2のショードネ賞の勝ち馬ドーハドリーム(牡4、A.ファーブル厩舎)などが上位人気となっております。

フォワ賞から凱旋門賞へと進んで本番の凱旋門賞を優勝した馬は1992年のスボティカがおりますが、実に20年以上も勝ち馬を輩出できておりません。過去にフォワ賞を制した日本馬で1999年のエルコンドルパサーや、2012年と2013年のオルフェーヴルなどがおりますが、彼らも本番の凱旋門賞では2着まで。

今年の日本馬2頭はここで好走して本番へ弾みを付け、フォワ賞組不振のジンクスを打ち破ることはできるのでしょうか?本番の凱旋門賞でも上位人気が予想されるサトノダイヤモンドに、波乱も多きレース故に穴を開ける可能性もあるサトノノブレス。今年の秋競馬はフランスのレースからも目が離せません。