【秋華賞2016予想】姉の意志を引き継ぎヴィブロス出走

あいつさえいなければ・・・というのは人間の世界だけではなく競馬界にも存在します。近年で言えばウインバリアシオン。オルフェーブルさえいなければおそらくG1を取れていたと思われる逸材でした。ファンが多い馬でもあり、どうにか種牡馬入りもできましたので、産駒に夢をつなぎたいところです。

そして牝馬ではヴィルシーナ。ジェンティルドンナがいた牝馬3冠は、「またあの娘がワタシの邪魔をした！いい加減にしてよ！」と思っていたかもしれません。古馬になってG1ヴィクトリアマイル連覇を果たし、その実力は証明しましたが、どちらもジェンティルドンナ不在で一矢報いるとはいきませんでした。

そんなヴィルシーナの妹・ヴィブロスが今週秋華賞でついにG1の舞台に立ちます。

桜花賞馬ジュエラーは前哨戦大敗、オークス馬シンハライトは浅屈腱炎で長期離脱、そしてNHKマイルカップ勝ち馬・メジャーエンブレムは登録すらしていない、という大混戦の秋華賞です。

秋に入るまでは春の既存勢力が強いと見ていましたが、その既存勢力が一堂に会さないとなると、これは下克上も期待できるレース。後押しといえるほどのデータでもありませんが、紫苑S2着馬からはショウナンパンドラがこのレース制覇。春のチューリップ賞、フラワーCの結果を見ると、とてもG1で勝ち負けという感じではありませんが、ひと夏越しての成長も期待できます。そして鞍上の福永騎手も、佐々木オーナーの信頼からシュヴァルグランなども任されていることもあり、ここはその期待に応えたいところですね。