【阪神JF2017】名牝ブエナビスタの娘、ソシアルクラブ。母の繁殖力を証明できるか?
12月10日(日)は阪神競馬場で2歳女王決定戦「阪神ジュベナイルフィリーズ」が開催されます。今年は何と言ってもオルフェーヴル産駒の2頭が注目を集めることになりそうですが、個人的に注目しているのはキングカメハメハ産駒のソシアルクラブです。
母は知る人ぞ知るあの名牝・ブエナビスタ。ブエナビスタの母は現在の阪神ジュベナイルフィリーズの前身である阪神3歳牝馬ステークスを制したビワハイジ。娘のブエナビスタがその母であるビワハイジをはるかに凌ぐ輝かしい成績を積み重ねたということはもはや語る必要もないでしょう。
そんな偉大な名牝を母に持つソシアルクラブはブエナビスタの2番目の子。デビューしたのは10月の京都の新馬戦で、レースでは道中は後方からの追走で最終コーナーも9番手と万事休すかという状況でしたが、直線で狭いスペースから抜け出すと驚異的な追い込みを見せてゴール前寸前で差し切って勝利しました。
絶望的な位置から他馬を一蹴した末脚はまさに母譲りといった印象でしたが、実は新馬戦で圧倒的なパフォーマンスを披露して勝利したのは姉でブエナビスタの1番目の子であるコロナシオンも同じ。しかし、コロナシオンはその後は苦戦しており勝ち星を挙げれずにいるといった状況です。馬体重もコロナシオンよりも重く、姉のピッチ走法に比べるとソシアルクラブは大きなフットワークでゆったりとした走りが特徴的で、姉とはまた違ったタイプなので同じ結果になるとは限りませんが、楽しみな血統なだけに1勝馬では終わってはほしくないところです。
今回相手には強い父を持つ2頭がおりますが、女傑ブエナビスタを母に持つソシアルクラブもまたポテンシャルを秘めた血統です。課題となる2戦目で母の繁殖力を証明できるかどうか。世代を超えた戦いに注目です。