【マイルCS予想2018】ステルヴィオ適距離、得意舞台でG1初制覇なるか
今年のマイラー日本一を決めるマイルチャンピオンシップが18日に京都競馬場で行われます。今年も多種彩々な良いメンバーが揃いました。
昨年の勝馬ベルシアンナイト、春の安田記念の覇者モズアスコット、昨年の皐月賞馬アルアインに昨年のNHKマイルの覇者アエロリット、昨年の桜花賞馬レーヌミノル、今年のヴィクトリアマイルを勝ったジュールポレール、そして今年のNHKマイルの勝ち馬ケイアイノーティックとG1馬・7頭に加え、G1路線常連のエアスピネルや前走スワンステークスでモズアスコットを差し切り復活の勝利を果たしたロードクエスト、今年のスプリングステークスを勝ったステルヴィオなど、18頭中16頭が重賞ウイナーというかなりのハイレベルな馬が揃った素晴らしい一戦となりました。
そんな豪華なメンバーが揃った中、注目しているのはステルヴィオです。
今年牝馬三冠となったアーモンドアイと同じロードカナロア産駒のステルヴィオ。アーモンドアイは来年のジャパンカップに出走するなど距離関係ない怪物ぶりを見せてくれていますが、やはりロードカナロア産駒と言えば、短距離により適性があるのは間違いないところです。そして母のラルケットは中山競馬場の2200mで行われたジャパンカップを勝ったファルブラブの子供で、現役時代は1400mが得意な馬でした。血統面においては短い距離の方が得意そうです。
それでも皐月賞4着、ダービー8着と悪くない成績を残してきたステルヴィオですが、秋になり、毎日王冠でアエロリットの2着からこのマイルチャンピオンシップに臨んできました。毎日王冠は、逃げて勝ったアエロリット、2番手から3着に粘ったキセキの結果からわかるように前残りの競馬でした。それでも最速の上りで2着に突っ込んできたのですから、一番強い競馬をしていました。そこから休み明け2戦目ということで上積みが見込まれ、血統面からは距離短縮がプラスになるであろうことも間違いないところです。
マイルチャンピオンシップは京都のマイル重賞で活躍した馬が走ることでも知られているのですが、ステイヴィオは残念ながら京都競馬場の経験はありません。ただ、終いの脚は確実に使ってくれる馬なので、良い位置で脚を溜めることができれば京都の舞台でも十分活躍できるでしょう。
今回、鞍上はUAEのゴドルフィンの主戦でもあるW.ビュイック騎手です。今年は春は香港のクイーンエリザベス2世Cや、イギリスのダービーを制すなど世界中のG1戦線で活躍中です。日本の競馬場も初めてという訳ではなく、2012年から3年間短期免許でレースを経験しています。結果としては、勝率で約10%、連対率が約20%ですから最近の外国人ジョッキーの大活躍に比べると見劣る成績に終わっていますが、京都競馬場の芝に限ってみると勝率が約18%、連対率が約30%と好走率が高くなります。さらに1600mという距離の実績も他のどの条件よりも良く、勝率約18%、連対率約26%という好成績。これまでの成績を見る限りでは、京都の1600mと言う条件はビュイック騎手にとって決して悪い条件ではないと言えるでしょう。
ということでマイルチャンピオンシップは、血統面からも適距離、騎手の実績からも適距離のステルヴィオが条件的にはここはベストと見て、同馬に重い印を打ちたいと思います。