【日本ダービー2018予想】父系の不安も解消されたステルヴィオに期待!
競馬はブラッド・スポーツと言われているように、各競走を楽しむだけでなく血統をつないでいくことも目的とする競技です。血統としての注目度が鰻登りなのが先週のオークスで牝馬クラシック2冠を危なげなく決めたアーモンドアイを輩出した新種牡馬ロードカナロアです。自身が短距離チャンピオンということで不安視されていた中長距離への対応力も全く問題ないことを示しました。
これを受けて改めて株があがっているのが、ロードカナロア産駒の中で牡馬代表格となるステルヴィオです。メイクデビューの開幕ウィークに勝ち名乗りをあげたことで、アーモンドアイ以前に最も注目を集めていたロードカナロア産駒でしょう。このステルヴィオは競走馬の血統を語る上で欠かすことができない母系に関しても超名門なのです。
血統表を4代遡ったところに見られるスイートコンコルドはあの、あまりにも有名な無敗の三冠馬シンボリルドルフの全姉で、その娘たちにも名血相応しく、トウショウボーイやサンデーサイレンスなど、その時代の最高の種牡馬たちが配合されてきました。ステルヴィオは、古くから連なる伝統的名家の出身になります。
そんなステルヴィオは戦績も非常に優秀であり、同世代の2歳チャンピオンダノンプレミアムとは2戦2敗と相性が悪いですが、皐月賞の前哨戦であるスプリングステークスでは後の皐月賞馬エポカドーロをゴール前に差し切って優勝しています。特に坂を登りきった後の脚が強烈で、瞬発力に関しては皐月賞でも上がり最速タイを刻んでおり、世代でも屈指の力をもっています。
唯一不安要素であった父ロードカナロア産駒の距離適性も前述の通り克服の可能性は示されました。皐月賞では4着に沈んでしまいましたが、1~3着まで前残りとなり、後ろからの競馬となったステルヴィオには不利な展開でした。それも距離不安からくる戦略だったのではないかと見られます。今回は母系のみならず父系からの後押しもあるため、自信をもって走り抜けたときに末脚が爆発すればダービーでは皐月賞の結果を巻き返すことは可能なはずです。
皇帝よ再び。ステルヴィオにはそんなレースを期待してしまいます。