【宝塚記念2016注目馬】母父トニービンに注目のサトノノブレス。
グランプリとはいえ、毎年少頭数になることも珍しくない宝塚記念。しかし、今年は久々にフルゲート18頭となりそうな上に、GI馬も6頭とかなりの豪華メンバー。手に汗握る熱戦を期待しても良さそうです。
今年のメンバーを見渡してみると、ドゥラメンテを筆頭にキタサンブラック、シュヴァルグラン、アンビシャスなど、4歳勢の活きの良さが目に付きます。勢いの4歳か、貫禄の年長馬か。そのあたりにも注目となりそうです。
注目といえば、この宝塚記念はある血統が非常に強いという特徴を持っています。それは「トニービン」の血を持つ馬が好結果を残していることです。過去10年を振り返ってみると、2006年の2着馬ナリタセンチュリーは、トニービン直仔。2010年3着、2011年1着のアーネストリーは、母父がトニービン。2012年2着ルーラーシップも、母父がトニービン。2014年2着カレンミロティック、昨年の勝ち馬ラブリーデイも少し離れるとはいえ、トニービンの血を持つ馬でした。
この時期は、洋芝をオーバーシードしての施行となる阪神競馬。当然、スピードよりもパワー優先で、さらに梅雨時期で雨となることが多く、良発表とはいえ緩んだ馬場で行われることが大半。だからこそ、スタミナ色の強いグレイソヴリン→トニービン系が台頭するという訳です。
それらを踏まえて今年のメンバーで如何にもマッチしそうなのが、サトノノブレス(牡6 栗東・池江寿厩舎)です。不良馬場で2着と好走した菊花賞から渋馬場を苦にすることはなく、阪神と似たコース形態の中京での好成績から、とにかく坂コースに滅法強いタイプ。前走快勝で勢いも充分です。
直接的な関係はないにせよ、メジロライアン(1991年)→メジロパーマー(1992年)→メジロマックイーン(1993年)と、このレースとの結び付きが強い「メジロ牧場」の生産馬。里見オーナー悲願のGI制覇は、この馬の大仕事で達成されるかもしれません。