【菊花賞2015予想】武豊、菊花賞へレッドソロモンで出走決定!

記事「【菊花賞2015予想】武豊、菊花賞へレッドソロモンで出走決定!」のサムネイル画像

25日に京都競馬場で開催される「第76回菊花賞」へ登録していたティルナノーグが回避することが決まってから、同馬の主戦騎手である武豊騎手の菊花賞への参加の見通しは立っていなかった。しかし、今月15日に東京サラブレッドクラブのホームページで菊花賞へ出走予定のレッドソロモンに武豊騎手が騎乗することが決まったと発表された。
武豊の菊花賞の成績は25戦4勝、2着2回、連対率24%だ。驚異の数字を誇る菊花賞男・武豊が菊花賞へ出ないわけにはいかないだろう。重賞未勝利のレッドソロモンにとっては彼とのコンビは朗報である。菊花賞をこれまで4勝している武豊だが、記念すべき1勝目を挙げた年の菊花賞は彼の菊の舞台での強さを大きく物語っている。1988年の「第49回菊花賞」のターフにデビュー2年目で若干19歳の武豊の姿があった。デビュー2年目ではあるが、この頃から彼はすでにリーディングを争うトップ騎手であった。そんな武豊がこの年菊花賞で騎乗したのは重賞未勝利で前哨戦も6着とパッとしなかったスーパークリークである。他の実績上位馬へ騎乗する選択もありながら戦歴的には物足りず、さらには除外対象馬であった同馬に騎乗することを選択したのだ。その年の春のオープン戦で初めて騎乗した時に同馬の菊花賞での適性を見い出し、菊花賞では好走すると高く評価していたのだ。レースの結果は天才の読み通り2着馬に5馬身差をつけるという圧勝劇を見せて優勝した。騎手としてはまだまだ若手な19歳の騎手が馬の適性を見極め、本番でしっかりと勝ちをもぎ取ったのだ。
今年騎乗するレッドソロモンとは今回が初騎乗となるので'98年のスーパークリークと比較するのは筋違いかもしれないが、菊花賞男の武豊が今年も重賞未勝利の馬の手綱を握るとなれば期待せざるをえないだろう。未勝利戦を勝った後はオープンの1勝のみと戦歴的には心もとないレッドソロモンだが、心強い騎手を背に菊の舞台で大輪の花を咲かせることはできるだろうか。