【天皇賞秋2016予想】今年は順当決着?ヒストリカルとカムフィーの穴馬レビュー
今回スターホースの多数出走する天皇賞・秋の中で、穴馬になるであろう非実績馬2頭ヒストリカルとカムフィーをご紹介いたします。
ヒストリカルは今年で7歳を迎え、共にダービーを走ったディープブリランテ世代からは多数の種牡馬が出ており、そろそろ古豪と呼んでも良い頃合い。カムフィーも同い年ですが、こちらは長い下積み期間を経て、今回がはじめてのGⅠ挑戦となりました。
前哨戦で3着に穴をあけたヒストリカル
2歳新馬戦を勝利した後、500万下を2戦使い5着・4着と敗退しましたが、続くきさらぎ賞では2着となり、毎日杯では1番人気に推され見事勝利。ダービーこそ18着でしたが、同世代の中でも期待される競走馬の一頭でした。しかしそこからしばらくは雌伏のときとなってしまいます。古馬となり、勝ちあぐねたまま夏を迎え1600万下に落ちるものの、降級一発目で条件戦をクリアするなど地力の高さはみせました。
その後もオープンの大阪城S、アイルランドTを優勝するなど見せ場は作りますが、2桁着順も多く安定した成績は作れません。とは言え、走る気をなくしたわけでもなく、まだまだ実力を発揮するタイミングはあります。近走はオープンまわりを卒業し重賞戦線に踏み出し6連戦。
優勝には至らないまでも、チャレンジカップ2着、毎日王冠3着と結果を残しています。特に毎日王冠は天皇賞・秋と直結したレースでもあるため、ここでの好走は今回に繋がるものだったと評価ができます。
長距離での好走が目立つカムフィー
初勝利を挙げたのは4戦目、デビュー戦から2000m以上の距離を使われてきたカムフィー。そこから2勝目を挙げるまでにさらに7戦を要しました。連敗中も、5戦連続3着となかなか勝ちきれないもどかしいレースが続くなかで手に入れた2勝目は、一つ格上への挑戦となった1000万条件のレースでした。
大敗してしまうレースも中にはありますが、馬券に絡むレースも多く、勝利からは遠ざかっているものの、ダイヤモンドステークスで3着、ステイヤーズステークスで2着と長距離の重賞でも結果を出してきています。
その後も長距離路線でのレースが多く、今年に入ってからは掲示板にも載らないレースが続いています。経歴をたどれば辿るほど、秋の天皇賞の2000mは分が悪いですが、スタミナ勝負となった時にこそチャンスが生まれます。
天皇賞・秋は順当決着傾向?
今回紹介したヒストリカル、カムフィーの2頭が馬券になる可能性は非常に低いのは言わずもがな。両方が同時にとなると、その確率は限りなく低くなります。相当高レベルとなった今年の天皇賞・秋で3着以内に入るのは至難の業ですが、それだけに下位人気の馬が来たときの倍率には大いに期待が掛かります。
とは言え、例年の天皇賞・秋は順当決着が多く、よくて中荒れという程度で、人気馬全頭が飛ぶとか最低人気馬が上位にというケースは非常に少ないです。そんな中で穴馬が波乱を演出できるかどうかが問われます。"普通に考えたら"的中するわけがないからこその、大穴馬券です。