【有馬記念2016予想】キタサンブラックを阻止するのはゴールドアクターだ!!
12月25日に開催される2016年の有馬記念。今年活躍した人気馬が出場するレースで、一番注目されているのは、やはり先日のジャパンカップを制したキタサンブラックだ。しかし、それに負けず劣らず注目されているのが、2連覇を狙うゴールドアクター。先日のジャパンカップでは惜しくもキタサンブラックに遅れをとったものの、その実力は確かである。
そんな有馬の歴史上、過去に有馬記念の連覇を達成した馬は僅か5頭のみ。そのうちの一頭がグラスワンダー、つまりゴールドアクターの祖父なのだ。スペシャルウィークやキングヘイローといった日本競馬史上最強世代とも言われる時代にこの偉業を成し遂げたグラスワンダーの孫が、時を超えて同じ偉業に挑戦するというのは何かの縁を感じるというものである。
ゴールドアクターのライバルであるキタサンブラックは、1歳下の4歳ということで今が一番脂の乗っている時期で、その実力はグラスワンダーのライバルであったスペシャルウィークやキングヘイローにも引けを取らないのは間違いないだろう。現に今年の成績も春の天皇賞とジャパンカップを獲り、宝塚記念も3着と好成績を残している。ライバルとして実力には申し分の無い相手である。
ジャパンカップでの敗戦の評価は
ゴールドアクターは、先日のジャパンカップでは、馬体重を適正体重まで絞り切ることが出来ず太め残りとなり、4着という結果に終わった。レース展開自体は悪くはなかったが、キタサンブラックを警戒するあまりポジションが少し前過ぎたか、最後の反応が悪くひと伸びを欠いてしまった。あとはジャパンカップから有馬までの間にどれだけ適正体重に戻せるかというのが、レース結果を決める重要な要素の一つだろう。
また、惨敗となってしまった春の天皇賞。結果は1番人気ながらも12着だったが、8枠17番という大外からのスタートで、枠順に恵まれなかった結果とも言える。昨年の有馬記念では、4枠7番スタートでクビ差勝利となった。春の天皇賞や昨年の有馬を鑑みるに、連覇を期待するのであれば枠順にも注目したいところである。
ゴールドアクターは中山巧者?
もともと、中山実績に優れており、東京競馬場より中山競馬場の方がこの馬にとっては優位に運べる。中山競馬場とその他の競馬場ではまるで別馬のようによく走る。今回は昨年勝った時と同じポジションで競馬が出来れば理想的。覚醒したキタサンブラックとまともに渡り合える馬はゴールドアクターにほかならないだろう。
鞍上の吉田隼人騎手との相性もばっちりだ。調教師が指示する事は何もない位の信頼関係にある、ゴールドアクターと吉田隼人騎手のコンビ。今週の一追いで再び戦闘モードに火が付く。有馬記念に出走する馬、全てに言える事だが、この暮れの大一番で完全燃焼したい。
史上6頭目の有馬連覇が達成されるのか、ゴールドアクターには特に注目していきたい。