【青葉賞2021予想】名伯楽・藤沢師、最後のダービー挑戦に弾みをつけれるか?

今週土曜東京競馬のメインレースは、2着馬までに日本ダービーの優先出走権が与えられるダービートライアルの青葉賞です。

実績上位馬の中では、昨年の京都2歳S勝ち以来5ヶ月ぶりの競馬となるワンダフルタウンの参戦が予定されていますが、収得賞金2000万円はダービー出走に向けては余裕のある額を確保しているだけに叩き台としての出走という見方もできるため、実績を額面どおりに受け取っていいかどうかも馬券検討のカギになってきそうです。

フルゲート18頭に対して1勝馬が抽選対象となる登録22頭と人気のレースとなっている中で、今回登録メンバーの中から注目したのは、先日のオークストライアル・フローラSを5番人気のクールキャットで制して勢いのあるルメール騎手騎乗予定のドゥラメンテ産駒のキングストンボーイです。

半兄のエポカドーロは皐月賞を制してダービー2着ということもあり、血統的にも魅力のある1頭となっています。

来年2月で定年を迎える美浦・藤沢厩舎の管理馬ということもあり、鞍上のルメール騎手は本番では桜花賞2着馬のサトノレイナスとの先約がありますが、藤沢師にとっての最後のダービーに、華を添えるためにも、権利取りに意欲を燃やしているのではないでしょうか。

これまで4戦2勝、敗北を喫している2戦はいずれも重賞レースということで、今回も厳しいと見る目もありそうですが、前走の共同通信杯は勝ち馬エフフォーリアが勢いそのままに皐月賞を制しており、5着だったステラヴェローチェが皐月賞3着、さらに2, 3着馬もそれぞれ次走で重賞制覇を飾っているように、例年以上にハイレベルだった一戦と言えそうです。

そのメンバー相手に、二の脚がつかない中、後ろからの競馬で4着に食い込んでいるだけに、G2とはいえ今回のメンバーなら改めて見直せるのではないでしょうか。

収得賞金900万円のため、ここで優先出走権確保が成らなければダービー出走はほぼ絶望的といえるだけに、フローラSのクールキャット同様、ルメール騎手騎乗ながらそこまで人気しないであろう今回は期待して狙ってみたいところです。