武豊、ここで300勝達成か?トーセンビクトリー偉業達成に一役買えるか
重賞勝利累計299勝と300勝まで残すところあと1勝まできた武豊騎手。近年は勝つペースも落ちてきたものの、重賞勝利数300勝という成績がどれほどスゴイことかを理解している競馬ファンはどれだけいるだろうか。あの"アンカツ"こと安藤勝己騎手でさえ30年以上騎手をやって81勝で引退している。100勝を達成するだけでも相当大変なことなのだ。歴代騎手の中で武豊騎手は重賞勝利数は最多を記録しており、2位の岡部幸雄騎手(165勝)に大差をつけて独走中である。
2000年代前半はアドマイヤグルーヴや、ディープインパクト、スズカフェニックスといった名馬に恵まれて、たった5年間で80勝以上の重賞勝利をあげた武豊騎手。アンカツに「強い馬をキチンと勝たせる事ができる騎手」とまで言わせる騎手であり、これが圧倒的な勝利数を達成できている秘訣なのかもしれない。
今週は秋華賞トライアルの「第33回ローズS」(G2、阪神)でトーセンビクトリー(牝3)に騎乗予定である。重賞レースは未経験で今回が重賞初挑戦の馬だが、夏の条件戦を2連勝して実績を積んできた上がり馬だ。父キングカメハメハ・母トゥザヴィクトリーという良血馬でまだまだ伸びしろはありそうである。武騎手の記念すべき偉業達成に一役買い、自身の重賞初勝利を決めて秋への飛躍へつなげることができるだろうか。一段と膨らんだ期待を背負って、さらなる高みへと突き進む。