【みやこステークス2025予想】ダブルハートボンド✕坂井瑠星騎手、条件好転でタイトル奪取へ

今週日曜、京都競馬場ではダート1800mで行われるG3「みやこステークス」が開催される。上位2頭にはチャンピオンズカップへの優先出走権が与えられるだけに、秋のダート路線を占う重要な一戦となる。今年は登録16頭すべてが出走可能で、粒ぞろいのメンバーが揃った。
注目は、前走で無傷の5連勝が止まったダブルハートボンド(牡4、須貝尚介厩舎)。デビューから手綱を取る坂井瑠星騎手とのコンビで引き続き参戦する。前走は逃げの形からライオットガールに差されたものの、粘り強く2着を死守。今回は距離が1ハロン短縮となる得意の1800mに戻り、条件は好転する。坂井騎手にとってもこのレースは因縁深く、2021年ロードブレスで2着、2023年ウィリアムバローズで3着と惜敗が続いている。三度目の挑戦で悲願のタイトル奪取を狙う構えだ。
一方、3歳時に東京ダービーを制したラムジェット(牡4、堀千亜樹厩舎)は復活を期す。近走は連対を外しているが、唯一走った京都ダートでは1戦1勝と好相性。今回は得意舞台で巻き返しを狙う。鞍上の三浦皇成騎手が引き続き手綱を取る予定で、2か月ぶりでも勝ち星を挙げた実績があり、休養明けでも侮れない存在だ。
また、シリウスステークスで9番人気ながら2着に好走したサイモンザナドゥ(牡5、梅田智之厩舎)にも注目。昇級初戦で結果を出した勢いは本物で、今回は叩き2戦目。川田騎手への乗り替わりは心強く、再び波乱を演出する可能性も十分にある。
そして、実績最上位といえるのが平安ステークスを制し、帝王賞で2着に入ったアウトレンジ(牡5、西村真幸厩舎)だ。松山弘平騎手が続投予定で、京都ダートでは2勝を挙げている得意舞台。4か月ぶりの実戦となるが、これまで休み明けでも崩れたことがない安定感がある。人気を落とすようならむしろ狙いどころだ。
勢いのダブルハートボンド、復活を期すラムジェット、上昇中のサイモンザナドゥ、そして実績のアウトレンジ。秋のダート戦線を占う重要な一戦は、激戦必至の構図となった。勝者が次なる大舞台・チャンピオンズカップで主役となる可能性は十分だ。

