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【JRAフェブラリーS2026】女王ダブルハートボンドのプラス要素と懸念点を分析

公開: 2026/02/18 15:13

中央競馬
【JRAフェブラリーS2026】女王ダブルハートボンドのプラス要素と懸念点を分析

上半期のダート王決定戦、フェブラリーステークスが目前に迫った。今年の主役を担うのは、前走のチャンピオンズカップを制したダブルハートボンドだ。

牝馬ながら古馬ダートG1を勝ち切った事実は重く、その内容は極めて濃い。前走のチャンピオンズカップでは、スタートを決めた直後から勝負は始まっていた。最内枠を最大限に生かし、外の先行勢に強いプレッシャーをかけながら1コーナーへ進入。これによりシックスペンス、ナルカミ、ルクソールカフェは序盤で余計な脚を使わされ、結果的に直線での失速を招いた。レース全体をスピード色の強い消耗戦へと誘導した手綱さばきは見事の一言である。体力型の差し勢の持ち味を削ぎ、外を回る有力馬にも位置取りの不利を与えたことで、構図は事実上一騎打ちへと収束した。

その相手がウィルソンテソーロである。直線では一度かわされたかに見えたが、そこからの粘り腰が圧巻だった。ゴール前の首の上げ下げでねじ伏せた勝負根性は、単なる展開利では説明できない。勝ち時計に加え、35.8―37.3という前傾ラップを先行して押し切った事実は高く評価されるべきと感じる。タフなスピードレースを、間隔を詰めて挑んだ牝馬が勝利した意義は大きいと言えよう。

左回りでは【4-0-0-0】と安定感が際立ち、中央ダートでは無敗を継続中である点も強調材料である。斤量は牝馬のため56キロ。逃げまたは2~3番手から運ぶ競馬が基本であり、馬群で詰まるリスクを抱えにくい脚質も魅力である。持ち味である先行力と持続力が発揮されれば、ここでも主導権を握る公算が大きそうだ。

一方で課題も存在する。東京コースおよびワンターンへの適応である。長い直線では速い上がり性能が要求される傾向が強く、スローミドルの流れでは決め手比べに晒される可能性がある。先行勢であっても35秒台の末脚が求められる舞台であり、切れ負けの懸念は拭えない。また、前走は理想的な内枠だっただけに、今回の枠順次第では立ち回り面での難易度が増す恐れもある。

それでもなお、消耗戦に持ち込んだ際の強さは世代屈指である。展開を自ら作り出せる点は最大の武器であり、G1馬としての格と実力は疑いようがない。ダブルハートボンドが東京の大舞台で再び頂点に立つのか。フェブラリーステークスは、その真価を問う決戦となる。 

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