【エンプレス杯2022予想】武豊騎手✕ウェルドーン、舞台適性のアドバンテージを生かして巻き返しへ
10年以上JRA馬による勝利が続いているエンプレス杯。今年は遠州灘S・1着のクリノフラッシュ、TCK女王盃・2着のショウナンナデシコ、昨年の関東オークス馬のウェルドーンなどのJRA勢が人気を集めそうです。
能力の差で比較するのも良いですが、今回は川崎が初となる馬も多く、抜けたメンバーも不在のここは舞台適性の差が勝敗を左右してもおかしくなさそうな気配です。クリノフラッシュは川崎が初で、ダート3勝のうち2勝を中京で挙げていることから、タイトなコーナーに戸惑う可能性は十分あります。また、ショウナンナデシコも左回りの実績は乏しく、1800mを主戦場としてきた同馬にとって2100mも少々長すぎる印象。
となれば、既に関東オークスで当コースの勝利経験があるウェルドーンは、実績では他の中央馬と一戦を画す存在と言えるでしょう。関東オークスでは逃げるケラススヴィアを射程に入れて2、3番手を追走。直線で差し切ってケラススヴィアの南関東牝馬三冠を阻止して快勝と、見応えのある一戦でした。
気がかりなのは前走クイーン賞での10着大敗。船橋のコースが合わなかった影響もありそうですが、馬体重15kg減と調整・輸送で失敗した可能性が高そうです。レース後に「こんなにバテたのは初めて」と武豊騎手が首を傾げていたのが印象的でした。
その後はリフレッシュ放牧に出され、2月6日から追い切り再開。2週前には栗東CWを一杯に追われ、6F81.5-1F11.7の好時計をマークして自己ベストを更新。1週前も栗東CWを一杯に追われ、併せ馬で一杯に追う3歳未勝利マスタープランに1馬身先着し、6F82.6-1F11.5の好時計をマークと好調ぶりがうかがえます。当日の馬体を見るまで油断は出来ませんが、馬体が戻っていれさえすれば心置きなく本命視できそうです。
今回は逃げ馬の最有力候補であるサルサディオーネをマークする競馬が有力で、展開的にも走りやすいはず。早めに仕掛けながら前に行くのが理想の展開で、同レース4勝の実績を誇る武豊騎手に手綱が戻る今回は信頼度もより強化される印象です。かつてアムールブリエで同レース快勝した時のようにマイペースに持ち込んで、うしろから来る馬の脚色だけを確認して前をとらえる競馬が出来れば、自ずと結果はついてくるでしょう。
レディスプレリュードではテオレーマと0秒2差で、古馬でも通用の能力はみせている実績馬。舞台適性のアドバンテージと、ベテラン武豊騎手とのコンビ復活で、巻き返しに期待です。