引退した藤沢和雄元調教師、3月からJRAアドバイザーに就任
JRAは1日、 2月28日をもって定年引退した藤沢和雄元調教師と、3月からアドバイザリー契約を結んだことが明らかになった。同日、JRAが公式ホームページで発表した。
アドバイザリー契約については「中央競馬の安全かつ円滑な施行をはじめ競馬の健全な発展に資するため、本会の求めに応じて、藤沢氏からフリーな立場で幅広く意見や助言を受けることを目的とした契約」と説明。
過去にアドバイザリー契約を結んだ関係者には、2005年にJRA騎手を引退し、2019年までJRAアドバイザーを努めたた岡部幸雄氏がいる。元騎手としての経験を生かし、裁決委員や審判業務を行う決勝審判委員などに対しての意見や助言、若手騎手に対する技術指導を行うなどして後進の指導に尽力してきた。
藤沢氏は助手時代を含めると45年近く中央競馬に勤めており、調教師としては95年から09年までの間で11度JRA賞最多調教師を取るなど、実績を見ても飛び抜けた実績。日本にイギリスの名門厩舎の哲学を持ち込んだり、「馬なり主体」「速い時計を出さない」独自の調教手法の採用、競走馬の引退式については騎手が跨がって本馬場を走らせるなど、それまでと異なる手法を積極的に取り入れ、中央競馬の発展に多大な貢献をしてきた。
外部の立場の目線となれば今後もさらに新たな取り組みが期待できそうだ。アドバイザーとして次のステージでの活躍を応援したい。