【アイビスSD予想2018】直千巧者は誰だ?韋駄天ステークスの上位馬を考察
夏競馬の舞台はいよいよ新潟へ!開幕週一発目の重賞を飾るのは新潟名物の直線重賞「アイビスサマーダッシュ」です。わずか50秒そこらで終わってしまうという史上最速の重賞レースですが、サラブレッドの猪突猛進が見れる数少ないレースでもあります。
過去の傾向を見てみますと、条件が同じ韋駄天ステークス(OP、新潟・1000m)で2着以上だった馬が、現在4年連続で馬券圏内中と好成績を残しております。このことからも、スピード能力もさることながら、直線を走る「適性」が重要だということが伺えます。ということで、今回は同条件の韋駄天ステークスの上位馬を考察してみたいと思います。
今年の韋駄天ステークスの勝ち馬はダイメイプリンセス(牝5、森田直行厩舎)。
1200mを中心に使われてきた馬でしたが、3走前の駿風ステークス(1600万下、新潟・1000m)で勝利すると、それが起爆剤となり、続く韋駄天ステークスでも勝利し、1000mで連勝を果たしました。いずれも2馬身1/2差、2馬身差と圧勝しており、適性は非常に高い。韋駄天ステークスでは昨年のアイビスサマーダッシュの覇者のラインミーティアや、2015年のフェアリーステークスの勝ち馬ノットフォーマルらを降しての勝利。レースレベルも決して低くはなく、価値の高い勝利だったと言えるでしょう。
前走のCBC賞では9着に敗れましたが、鞍上の秋山騎手がレース後に「新潟直千向き」とコメントしているように、直千巧者であることは間違いなし。得意な条件に戻る今回は巻き返しが十分期待できるでしょう。重賞初制覇となるかに注目です。
韋駄天ステークスの2着馬はノットフォーマル(牝6、中野栄治厩舎)。
2015年にフェアリーステークスを勝利しているように、もともとはマイル~中距離路線を走っていた馬でした。しかし、その後は勝ち星をあげれず段々と距離も短くなり、今年の韋駄天ステークスで初の1000mに挑戦したところ、2着に健闘したかたち。外枠に恵まれたということもありますが、馬群をさばく勝負根性を見せての上がり2位と内容も充実しています。
その後の函館スプリントステークス(G3)でも10着とはいえ、着差はわずかに0秒5差だけ。前走のバーデンバーデンカップ(OP)でも0秒6差の7着と、短い距離でも健闘しています。一時期の不振からは脱した印象がありますが、重賞では二桁人気が定番の典型的な穴馬。今回もおそらく人気はそこまででしょうから、穴馬として狙ってみるのは面白いかもしれません。
韋駄天ステークスの3着馬はレッドラウダ(牡5、音無秀孝厩舎)。
新潟の1000mはこれまで10戦しており「1-3-2-4」。馬券圏内率は60%と驚くような数字ではありませんが、直千の経験はメンバー随一と言っていいでしょう。2016年に初めて直千に挑戦した驀進特別(1000万下)で2着となって適性の高さを感じ、その後は直千の番組に合わせてレースを選ばれてきました。
ただ、昨年のアイビスサマーダッシュは11着。追走するのに余裕がなさそうで、重賞の壁にあたったという印象。とは言え、その後は同条件で崩れておらず、やはり直千の適性は高い。枠とペースなどの展開の手助けがあれば、激走してもおかしくはないでしょう。今回も馬券圏内の可能性は高い一頭として注目です。
以上、今年の韋駄天ステークスの1~3着馬をあげました。サマースプリントシリーズの中でも特殊な条件であるアイビスサマーダッシュ。この舞台で持ち味が生きそうなタイプに注目したいと思います。