2戦未勝利にして種牡馬入り、注目の良血馬ユアーズトゥルーリとは?
海外ではクラシック終了後にそのままスタッドインというケースが日本と比較すると多いように思えます。古馬になってからの高額賞金レースが日本ほど充実しておらず、戦績に傷が付いたら種付け料にも影響するというのもありそうですが、何よりもふとした事故やアクシデントで命を失いかねないほどに繊細なのがサラブレッドという生き物のため、血を受け継ぐという大仕事のためにも早期種牡馬入りというのは仕方ない面もあります。
それでもさすがにわずか2戦の3歳未勝利馬がスタッドインというのは、流石に海外を見渡しても珍しいケースではないでしょうか。栗東・安田隆行厩舎管理のロードカナロア産駒、ユアーズトゥルーリが種牡馬入りを決定しました。
母はアイムユアーズでファルブラヴ、エルコンドルパサーの血を受け継ぎ、ファミリーラインはダイナカールの牝系でもあります。来シーズンからは新ひだか町のレックススタッドでの種牡馬入りが決まっており、種付け料は未定となっています。
血統面からはスピード血統というイメージがありますが、現役時代は500キロを超える雄大な馬体を誇っていたこともあり、ダートでも活躍できる可能性を秘めた競走馬でした。
確かに良血ではあるものの、対抗する種牡馬たちも良血の上に成績も残した馬が揃い踏み、また今後はロードカナロア産駒の種牡馬入りも増えてくることが予想されます。さらに海外からの種牡馬の輸入も活発に行われている日本の馬産で、2戦未勝利の種牡馬がどこまで太刀打ちできるのか、来年以降の種付け、産駒の活躍に注目ですね。