母の名を高められるか?ゼンノタヂカラオ京都新聞杯からダービーを目指す!

4月16日(土)の阪神9Rはなみずき賞を快勝したゼンノタヂカラオ(牡3 中内田厩舎)。前走が離されたとはいえ、皐月賞トライアルの若葉S3着でしたから、自己条件に戻れば力が違ったということ。デビュー以来、真面目に走らない気性面が災いし、なかなか勝ち切ることができませんでしたが、今日のような馬群の中で闘志を掻き立てる競馬なら、持ち味が発揮されるのでしょう。自分の形を見つけられたこと、そして改めて良馬場でこそということも証明でき、収穫の多い一戦だったと言えます。

ちなみに、はなみずき賞は500万条件ですが、前2年の勝ち馬を見れば単なる自己条件戦ではありません。一昨年の勝ち馬サウンズオブアース、昨年の勝ち馬サトノラーゼンはここでの勝利を皮切りに京都新聞杯からダービーへと出走。サトノはダービーでも2着と好走しました。ゼンノタヂカラオも次走は京都新聞杯を予定しており、はなみずき賞の勝ち馬が3年連続でダービー出頭となれば、来年以降も注目の一戦となることは間違いありません。

さらにゼンノタヂカラオにはもうひとつ大きな魅力があります。それが血統面。母は現役時代、GIのタイトルには手が届きませんでしたが、重賞4勝を挙げて2002年の最優秀4歳上牝馬に選出されたダイヤモンドビコー。これまでに4頭の産駒をターフに送り込んできましたが、出世頭がダート3勝を含む計4勝を挙げたウインマリアベールでは、正直物足りないと感じてしまうでしょう。ようやく母に似た芝中長距離路線で楽しめそうな馬。少し古くはなりましたが、再び母の名を高めることができるのか。ゼンノタヂカラオの今後に要注目です。