【デイリー杯2歳S予想2025】アドマイヤクワッズVSガリレア、有力2頭が中心

今週土曜の京都メインには、将来のスター候補が集う芝1600mの2歳G2「デイリー杯2歳ステークス」が組まれている。過去10年の勝ち馬には、後にG1を制したアドマイヤマーズ(18年)、セリフォス(21年)、ジャンタルマンタル(23年)といった出世馬が名を連ねており、今年の勝ち馬が来年以降のクラシック戦線を賑わす可能性も十分にある重要な一戦だ。
注目を集めるのは、前走新馬戦を豪快な差し脚で勝ち上がったアドマイヤクワッズだ。リアルスティール産駒らしいキレ味を武器に9番手から鋭く抜け出した内容は抜群で、今回は上位人気必至の存在となる。管理する友道康夫厩舎はこれまで多くのクラシック有力馬を送り出してきた名門で、その背景も含めて素質馬としての期待値は高い。ただし過去10年で同一騎手による連覇が出ていない点はデータ上の不安材料となる。今年騎乗する坂井瑠星騎手は昨年のランフォーヴァウに続く連覇が懸かっており、このジンクスを打ち破れるかが見どころだ。
関東から唯一挑むのが、前走サウジアラビアRCで7番人気ながら3番手先行から粘り込み2着と健闘したガリレアだ。モズアスコット産駒らしくスピードと持続力を兼ね備えた走りで、初の重賞挑戦でも実力を示した格好となった。デビューから騎乗する杉原誠人騎手が引き続き手綱を取る予定で、コンビ力を生かした競馬が期待される。
重賞経験馬では、函館2歳Sを9番人気の低評価ながら逃げ切ってみせたエイシンディードが参戦してくる。しかしファインニードル産駒で今回は距離が一気に2ハロン延びるマイル戦となるだけに、脚質・血統の面からも不安材料は大きい。一方でガリレアはデビュー以来1600mに特化したローテを組まれており、マイル適性の高さは今回の出走馬でも屈指といえる。前走内容と舞台適性を踏まえれば、再度の好走どころか勝ち負けまで期待できる存在だ。
クラシックへの登竜門ともいえるデイリー杯2歳S。今年も新たな大器がここから誕生する可能性があり、素質馬の走りに大きな注目が集まる。

