【宝塚記念2022】タフさなら負けない!武豊騎手✕アリーヴォの充実コンビに注目

ダービー6勝目を挙げ、大阪杯・3着、桜花賞・2着、皐月賞・3着と今年は充実した上半期を送っている武豊騎手。同騎手が今回手綱を握るのは大阪杯の3着馬、アリーヴォだ。

大阪杯までは全5勝が平坦の小倉で挙げていたこともあり、急坂の阪神ではどうかという見立てもあり、当日は7番人気と伏兵的な立場での参戦だった。しかし、終わってみれば上がり最速タイの脚を繰り出し、展開不向きの中でも差を詰めての3着と大健闘の内容だった。

流れはややハイペースで、道中は淡々とした流れの中で中団内目を追走。うまく立ち回って直線はバテ差しという展開をしぶとく迫って3着に食い込んだ。昨年の菊花賞では7着に敗れたが、中距離路線で改めて能力を開眼させたかたちだ。

菊花賞は勝ち馬がスローで逃げて中弛みもあり、各馬が後半余力を持って直線を迎えてと展開的には厳しいものがあった。大阪杯のように流れて後半も脚がもとめられるタフな展開で持ち味で活きてくるタイプなのだろう。タフな馬場、特殊な状況でも伸びる堅実な末脚がこの馬の最大の魅力と言って良いだろう。

スパートが早い長い加速ラップや持続ラップになりやすい同レースの特徴を考えると、相性の良さそうなレースだ。ただ、今年は昨年同様変則開催で、開幕2週目と比較的良好な馬場状態での開催となる。例年のような後半の阪神のタフな馬場、もしくは雨でも降れば買いやすい馬ではあるが、良馬場でペースも落ち着いた展開となるとまた厳しいものがある。

当サイトが公開した先週の阪神の馬場の傾向でも記されているように、先週は開幕週ということもあって前残りが顕著な週末だった。先週のような馬場のままだと他馬にアドバンテージが生まれそうだが、週中の雨がこたえてタフな馬場に変わっていれば、チャンスは十分にあるだろう。