2024、25年の大阪杯を連覇し、14日に香港シャティン競馬場で行われた香港カップで2着に入ったベラジオオペラ（牡5、上村洋行厩舎）が現役を引退し、種牡馬入りすることが決まった。16日、管理する上村洋行調教師が発表した。今後は香港から帰国後、JRA競馬学校での検疫を経て、北海道安平町の社台スタリオンステーションで繋養される。

ベラジオオペラは2022年秋にデビューし、翌23年のスプリングステークスを含む無傷の3連勝で一躍クラシック戦線へ躍り出た。皐月賞・10着、東京優駿・4着と世代上位の力を示すと、その後は芝中距離路線で安定した成績を残した。24年の大阪杯で悲願のG1初制覇を果たし、25年には連覇を達成。通算成績は14戦6勝で、重賞はG1・2勝を含む4勝を挙げた。

上村調教師は「厩舎をここまでにしてくれた立役者。堅実な馬で、難しさもあったが確実に走ってくれた」と労いの言葉を送った。ロードカナロア産駒で中距離をこなした実績を持ち、第二の馬生となる種牡馬としての活躍にも大きな期待が集まっている。