【フラワーC予想2019】桜への最終便!エールヴォアやコントラチェックなど、出走予定馬を考察
16日(土)の中山メインは「フラワーC」。桜花賞への優先出走権こそないものの、賞金加算により出走をほぼ決めることが出来るという意味では最終便とも言って良い重要な一戦だ。戦績的には桜花賞の好走には繋がりにくい一戦ではあるが、昨年の勝ち馬カンタービレはローズSを制し、秋華賞でも3着に善戦。2014年の勝ち馬バウンスシャッセはオークス3着もその後は重賞を2勝し牝馬中距離路線で活躍した。クラシック以外での活躍馬も多く輩出しているだけに、注目したい一戦だ。
傾向的には現在6年連続で3番人気以上の人気馬が勝っており、上位人気馬が堅実。今回は上位人気が予想される有力馬3頭を考察してみたい。
エールヴォア(牝3、橋口慎介厩舎)
デビュー戦は稍重で時計のかかる札幌で2着に惜敗。2戦目は高速馬場の阪神で勝利し、続くアルテミスSでは3着と重賞でも善戦。阪神JFは登録したが回避し、2000mのエリカ賞に出走し快勝した。未勝利とエリカ賞の勝ちっぷりは良かったが、アルテミスSでは最後は後方外から追われて粘るも、単独3着で1,2着とは差をつけられた感が強い。阪神JFを回避したのも「長いところが合いそう」という陣営の判断によるもので、マイルでは少々忙しすぎるという印象だ。前走から1ハロン短縮される1800mのフラワーCは適性的にも合ってそうで、メンバー的にも上位の存在となりそうだ。鞍上は前走の川田騎手からM.デムーロ騎手へと乗り替わり。今年はまだ大人しいミルコ騎手だが、昨年は同レースをカンタービレで制しており、今年も人気馬で連覇を狙う。
コントラチェック(牝3、藤沢和雄厩舎)
前走の菜の花賞では持ったままで3馬身差をつけて逃げ切ったコントラチェック。もともと始動戦は1月に行われるG3のフェアリーSを予定していたが、除外で菜の花賞への出走となった。今回のフラワーCが重賞初挑戦となるが、前走の勝ちっぷりを見る限り重賞でも十分通用しそうな能力はある。現在2戦続けて中山のマイルを走っており、2走前のサフラン賞ではテンションも高めで鞍上のC.ルメール騎手も折り合いに苦労する場面が見られた。今回は1F延長の1800mとなるが、スピードと持続力は高いものを持っているので大きく問題視する必要もなさそう。鞍上はデビューから手綱を握ってきたルメール騎手から丸山元気騎手へと乗り替わりとなる。脚質的にもレースの展開を左右する重要な1頭なだけに注目したい。
レッドベルディエス(牝3、鹿戸雄一厩舎)
重賞初挑戦となった前走のクイーンCは9頭中の5着。中団4番手を追走したが、コーナーで他馬がペースアップする中で遅れを取り後方へ。直線でひと脚使って何とか5着まで粘り込んだかたちとなった。鞍上のF.ブロンデル騎手が「まだ競馬が分かっていない感じ」とコメントしているように、まだまだ幼さが抜けきらない印象。とは言え、馬体重12キロ増という状態で阪神JFの上位を相手に5着はまずまずの内容だったかと。デビュー戦と未勝利戦ではしっかりと鋭い脚を引き出せており、まだまだ伸びしろはある1頭だ。今回は未知な馬もいるが、前走よりはややメンバーも落ちる印象があり、巻き返す可能性は十分と見る。
他にも、クイーンC・3着のジョディーや、フリージア賞・3着から重賞初挑戦となるシャドウディーヴァなどが大舞台を目指して名乗りを挙げてきた。若き牝馬たちの強い走りに注目したい。フラワーCは3月16日(土)に中山競馬場11Rで開催。発走は15時45分。