【CBC賞2023予想】最大のポイントは58.5kgのハンデ、マッドクール克服なるか
今週末の中京日曜メインは、サマースプリントシリーズ第2弾の「CBC賞」が中京競馬場で開催。2020年は阪神、2021~2022年は小倉で行われたが、今年は4年ぶりに中京で開催ということで、久々に夏の中京を盛り上げる。
優勝候補の最右翼に目されるのは前走の春雷Sを快勝したマッドクールだ。
2番手から馬場の真ん中を通って伸び、右前落鉄や道悪にも対応しての快勝だった。軽い馬場の方が合いそうな印象もあるが、今週末の中京は雨の予報も出ており、中山の重馬場を快勝できた点は心強い。
重賞初挑戦となった2走前のシルクロードSは3着。スタートを上手く決めて逃げの手に出ると、前半600m通過が33秒8とゆったり目のラップで引っ張っていく。4コーナーでも先頭で直線に向き、坂の頂上でもまだ先頭。そのまま押し切りを計るが、ゴール前でわずかに甘くなって2頭に交わされての3着だった。1番人気の期待を裏切っての3着敗退だったが、後の高松宮記念で1・2着に入線する勝ち馬ナムラクレアと2着馬ファストフォースを相手にこの内容なら、悲観する必要はないだろう。
中京コースは5戦して【3-0-2-0】と馬券圏内率は100%。コース適性に関しては申し分ない。近走は先行勢に厳しい展開ながら崩れること無く好走することが出来ている点も好材料だ。スムーズに前につける競馬ができればあとは馬まかせでも勝てそうな気配がある。
ただ、問題は58.5kgのトップハンデだ。「正直57kgぐらいだと思っていた」と池添調教師もコメントしているように、高松宮記念の1・2着馬相手の3着は高く評価できるも、かなり背負わされたという印象が強い。前走の春雷Sの57.5kgからさらにプラス1kgということで、馬にとっても堪える斤量となるだろう。
前走の春雷Sは勝ちきってはいるが、中山の坂を登り切ったところで脚色が鈍り、後続に詰め寄られている。今回相手強化に加えて週末の天気も怪しいとなれば、能力だけでカバーしきるのは難しいかもしれない。
当日良馬場であれば信頼度は増しそうだが、雨の影響を受けた馬場での開催となれば、疑ってかかる必要もありそうだ。