【アメリカJCC2025予想】総合的な評価ならレーベンスティール、実力馬が重賞4勝目を狙う
天皇賞秋・8着から参戦するレーベンスティール。
大外スタートから控える競馬を選択するも、序盤でキングズパレスによられてバランスを崩す不利を受けた。スローからのラスト3F戦という展開で、うまく立ち回った逃げ・先行馬が上位に入った。
手綱を握ったルメール騎手は「外枠がやはり厳しかったです。折り合いに関してはしっかりと我慢できていたけど、このペースですし後ろからでは勝ち馬以外は大変でした。それでも精いっぱい走ってくれたし、またトライしたいね」とコメント。確かに不利な外枠且つスローペースで後方の外目を回らされての敗退であり、着順ほど悲観すべき内容ではないだろう。
今回の中山2200mは同じ舞台であるセントライト記念及びオールカマーを制しており、中山2200mではメンバートップの持ち時計。この条件は最も得意な舞台と言って良い。
今回はダノンデサイルを筆頭に強いメンバーが揃っているが、重賞3勝の実績と中山適性のアドバンテージを考えれば苦戦するようなメンバー構成ではない。前走は8着敗退も、ドウデュースを相手に0秒5差なら巻き返しは十分に可能と見て良い。
気がかりなのは“馬場”と“状態”だ。今年の中山はまだまだ速い時計が出ており、高速化が目立つ馬場。どちらかというとタフな馬場の方が適性は高い馬であると見ているので、今の馬場が合うか言われるといささか疑問だ。
状態面の不安に関しては陣営のトーンが低いのが何よりの懸念。2週前には田中調教師が「前進気勢が強すぎて操縦性が過去と比べてもかなり悪くなっている。そこをあと2週間でなんとかしなければと思っている」と厳しく評価。有力どころの中ではゆとりあるローテーションで臨めているが、最近まで折り合い面の難しさが強く出ていただけに、どこまで良化してきたかを見極める必要がありそうだ。
上積みの期待は薄そうな予感はあれど、先週16日には美浦Wコース3頭併せで6ハロン80秒0─11秒6の好時計をマークして、1馬身先着とパフォーマンスを高めてきた。レースが近づくにつれて整いつつあるという印象もあり、ルメール騎手の継続騎乗も好感が持てる。また、セントライト記念のような馬場が軽い中でも勝負所で高いパフォーマンスは発揮できており、馬場に関しても過度に不安視する必要もなさそうだ。
総合的にみて信頼度は高い1頭であり、ここは勝ち負けになると見て有力視したい。