【エリザベス女王杯2024予想】惨敗続きの伏兵に“妙味”あり、サリエラの完全復活に期待

記事「【エリザベス女王杯2024予想】惨敗続きの伏兵に“妙味”あり、サリエラの完全復活に期待」のサムネイル画像

貴重になりつつあるディープインパクト産駒の実績馬サリエラがエリザベス女王杯に出走だ。

今年初戦のダイヤモンドSは初の3000m以上だったが好位追走から勝ち馬のテーオーロイヤルにクビ差食い下がる強い内容で2着に好走。長い距離もこなせることは証明できたが、続く天皇賞春では好位からジッと構えつつも力んでしまい、最後までついていくことができずに12着に大敗した。気性面含めて乗り難しいところがあり、これまでのレースぶりを見るとおそらく馬込みもダメなタイプ。前走のオールカマー・12着も最内スタートが響いた可能性もありそうだ。

そもそもが一度流れを失うと立て直しが難しい牝馬で、近2戦の惨敗が精神面にも影響しているなら気持ちの面でどこまで整っているかを慎重に見極める必要がありそうだ。ただ、今回は7枠13番と外目を引けており、揉まれる可能性は低くなっている。外が伸びる今の京都の馬場でこの枠は好都合で、スタミナを活かして外をまわり、あとはシンプルに直線追ってどこまで伸びるかという競馬で十分勝ち負けになるのではないだろうか。

おそらく距離は本質的に2400m前後が合いそうな気配で、タフな京都外回りの2200mは大きくプラスに働く可能性は高い。距離延長組が多い中でベスト距離への距離短縮という条件で臨める点は大きなアドバンテージになると言っていいだろう。

抜けて強い馬が不在の今年は混戦ムードも漂っており、どの馬が絡んできても不思議はない。近2戦の惨敗で嫌われて人気を落とすならオッズ妙味もありそうだ。R.ムーア騎手が手綱を握る点も心強く、期待度は高い。惨敗続きに終止符を打ち、完全復活を果たしてくれるかに注目だ。