【アメリカJCC予想2025】ダノンデサイル、実績十分の中山でダービー馬の貫禄を示せるか

年明け最初の芝中距離別定重賞「アメリカJCC」が開催される。今年の注目は、2024年のダービー馬ダノンデサイルだ。昨年、この馬は京成杯で初の重賞制覇を飾り、ダービーでは世代の頂点に立った。菊花賞では展開の不運もあり6着に終わったものの、有馬記念では古馬相手に逃げの戦法を選び、粘り強い走りで3着に食い込んだ。

有馬記念の結果について、陣営は一定の評価をしつつも、「ダービーの頃と比べると、若干なくしているものがある」と危機感を隠さないコメントを残した。スローな展開で最内枠から逃げたレース内容を考えれば、3着という結果は悲観するものではない。それでも現状に満足せず、さらなる進化を目指す姿勢は、ダービー馬としてのプライドと責任を感じさせる。

レース1週間前の追い切りでは、CWコースで僚馬アルトシュタットに半馬身先着。6ハロン79秒7、ラスト1ハロン11秒2という好タイムを記録した。新たにコンビを組む戸崎騎手は「自在性があり、どんなレースでも対応できるイメージ」と語り、その素質の高さを強調している。実際昨春よりも体が大幅に成長しており、明け4歳を迎えてさらなる充実を感じさせる仕上がりだ。

今年一年を占う重要な一戦となる明け4歳シーズン初戦にかける思いは強いはずで、実績十分の中山でダービー馬の貫禄を示すことができるかに注目だ。