ディーマジェスティ引退、今後は種牡馬に
2016年の皐月賞を制したディーマジェスティが、現役を引退することが20日に明らかになった。同馬は11月21日付けで競走馬登録を抹消し、今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬になる予定となっている。
ディーマジェスティは2015年9月に札幌でデビューすると、新馬、未勝利と最初の2戦は2着に入着し、3戦目にして初勝利をあげた。同年末のホープフルステークスにも出走予定であったが、レース当日にフレグモーネ(皮下の組織に見られる急性の化膿性疾患)を発症したため、出走取消となった。2歳時は活躍が少なかったものの、年が明け3歳となった翌年は、初戦の共同通信杯を制して格上挑戦となった重賞制覇を果たすと、続く皐月賞では8番人気の低評価を覆してG1初制覇を達成した。日本ダービーでは1番人気に推され、3着に入っている。同年秋にはセントライト記念で重賞3勝目を果たすと、続く菊花賞でも4着と健闘した。
今年は春の日経賞から始動するも6着に敗れ、続く天皇賞春でも6着に敗れた。引退理由の詳細については明らかにされていないが、天皇賞春後は脚元の不安が長引いており復帰戦のメドがたたずにいたことからも、状態の回復が見込めなかったことも理由の一つである可能性が高い。この世代はダービー馬マカヒキや、有馬記念を制したサトノダイヤモンド、富士Sを勝ちマイル路線で活躍するエアスピネルなどがいるハイレベルな世代。その中で勝ち取った皐月賞馬という称号は誇れるもの。種牡馬として、第2の余生を幸せに過ごしていただきたい。ディーマジェスティ号、お疲れ様でした。
ディーマジェスティは父ディープインパクト、母エルメスティアラ、母父ブライアンズタイムという血統。通算成績は11戦4勝、うち重賞は3勝。