【川崎貴博のレース回顧】スプリングS・阪神大賞典の振り返り
先週、日曜日にはスプリングSと阪神大賞典が行われました。ここでは、実際のレースがどのような結果になったか振り返ってみます。
初めにスプリングSから。過去10年のデータから、1・2番人気がどちらも馬券圏外になったことがないが、どちらも馬券圏内の回数も低く、3連複の万馬券も1度しかないと出ており、波乱度が少ないレースと分析していました。
また、勝ちタイムが早くなることがなく、上がりタイムが36秒前後で決着することが多いとの傾向も出ており、末脚勝負の馬には厳しいとの傾向が出ていました。
レースは5番人気のビーアストニッシドが前半5Fを60.8のペースで逃げ、上がり35.3でまとめ、1.48.4の勝ちタイムで勝利を収めました。
2着に2番人気のアライバル、私自身、同馬は末脚を活かしたレースをすると予想していましたが、スタートからルメール騎手は出していき、2番手追走、ハナ差及ばすでしたが、切れ味勝負では厳しいと思い位置を取りに行った判断に驚かされました。勝てなかったことが残念でしょうか。
3着には6番人気のサトノヘリオス、同馬も内枠を活かした立ち回りで好走しました。
3連複の配当は73倍でした。過去の傾向と似た結果になりました。
次に阪神大賞典。過去10年のデータから、1・2番人気がどちらも馬券圏外になったことがないが、どちらも馬券圏内の回数も低く、3連複の万馬券も1度しかないと出ており、波乱度が少ないレースと分析していました。
また、単勝1倍台に支持されたことが過去に8度もあり、実績馬の春初戦としての位置付けが強いレースになっていました。
レースは単勝1.2倍に支持されたディープボンドがレース上がり最速の34.6で差し切り、3.05.0のタイムで勝利を収めました。
休み明けもあり、4コーナーにかけての反応がやや鈍く、3/4馬身差の勝利の為、完勝と言える内容ではなかったですが、2着に入った5番人気のアイアンバローズの石橋騎手が勝馬は強いとコメントしていたこともあり、天皇賞春に向けては順調な滑り出しとなりました。
3着には3番人気のシルバーソニック、2番人気のマカオンドールは4着に敗れ、3連複の配当は16倍でした。
1番人気が強いにも関わらず、2番人気が馬券圏外になることが多い傾向は今年も当てはまりました。
2重賞共に波乱の傾向が少ないデータが出ていましたが、1・2番人気ともに馬券圏内の回数が少ない傾向は今年も当てはまりました。
データの重要さが証明されたレース結果だと思います。
今後の重賞ではどのような傾向が出るのか楽しみです。