【有馬記念2016予想】サトノダイヤモンドは有馬記念で何着になるタイプの馬に似ているか?

明日25日は有馬記念。1番人気の最有力候補はジャパンCの勝ち馬キタサンブラック。これと人気を争うのは菊花賞を制した3歳馬のサトノダイヤモンドだ。同馬を管理する池江調教師が春に「父が管理していたメジロマックイーンに似ている」というような発言をしていたことが印象に残っている。

個人的には、サトノダイヤモンドはきさらぎ賞勝ちや皐月賞3着など戦績が似ていることもあって、スペシャルウィークに似ている印象を持っていた。故にサトノダイヤモンドはダービー馬になり得る存在と思っていたのだが、トップトレーナーの見立てに敵うわけもなく、メジロマックイーンと同様にサトノダイヤモンドは菊花賞馬になったのである。

しかしメジロマックイーンとスペシャルウィークも似ている印象を持っていると思う。現在母父として活躍馬を多く排出している点なども共通点という印象だが、現役時代もまず主戦騎手が同じだし、戦績も共にGⅠ勝ちは4勝、共に10億円ホース、常に大崩れせず、気性的にも御すのが難しいという感じはなく、優等生的でスマートなサラブレッドの中のサラブレッドという感じで、全ての要素がハイレベルで備わっていた馬だったように思う。

そしてなにより2頭とも有馬記念では2着だったという共通点もある。2頭とも闘争心あふれるというタイプではなく、どちらかと言えば優等生タイプ。中山コースが特別に得意という印象はないが、優等生だしそれなりに走れる。サトノダイヤモンドもその点似ているように思える。

また菊花賞を制し、直行で有馬記念へ出走した(2着)3歳馬ということでは、ビワハヤヒデも思いだされる。ビワハヤヒデも大崩れしないなど前述2頭とも似た戦績、似たタイプという印象を持つ。あるいはサトノダイヤモンドの父でもあるディープインパクトも菊花賞を制し、三冠馬となったあとの有馬記念ではハーツクライに初黒星を喫し2着だったが、やはりディープインパクトも前述したタイプの馬ではないかと思う。

一方、菊花賞を制し3歳で有馬記念も制した馬ではマヤノトップガンやマンハッタンカフェがいるが、この2頭はステイヤーでありながら闘争心あふれる、気の勝った、ねじ伏せて勝つタイプという印象がある。ゴールドシップやオルフェーヴルやナリタブライアンもこのタイプという印象を受ける。

メジロマックイーン、スペシャルウィーク、ディープインパクト。歴代名馬と肩を並べることはできるのか?

どの馬とも似ている部分はあるが、ただ、問題はメジロマックイーン・スペシャルウィーク・ディープインパクトの3頭は全て武豊が手綱を握っているという点。同じ主戦騎手だったということで、共に同じような乗り方・負け方で有馬記念2着となった印象もある。同じ騎手による同じような有馬記念2着という印象のため、似たタイプの馬という印象を強く受けているのかもしれず、騎手が違えば似たタイプの馬という印象をそれほど受けていないのかもしれない。

だとすればサトノダイヤモンドは似たタイプとは言い切れないかもしれず、問題なく勝ちそうな気もする。実際ディープインパクトに土を付けたのがサトノダイヤモンド騎乗のルメール騎手なのである。一騎打ちにめっぽう強い印象のルメール騎手がそう何度もマイペースの先行逃げ切りを許すだろうかとも思う。有馬記念を勝って騎手リーディングを確定させるなんてドラマチックなおまけがあったりするのかもしれないと思ったりもする。

つまるところ個人的には2着ならやはり馬のタイプ的にそうだったかと納得できるし、1着ならやはりルメール騎手だったかと納得でき、いずれにせよ納得できてしまう。

とは言え例に挙げた馬が15年20年25年も前の馬であることからも、それ以外の多くの菊花賞馬は有馬記念で1,2着以外となっているわけなので、そうなっても驚けはしない。またオカルト的に言えば長らくGⅠを勝てなかったサトノ軍団の3週連続GⅠ勝利なるかというところにも注目である。