【日本ダービー2021予想】エフフォーリアの不安要素は?
皐月賞はエフフォーリアの完勝だったと言っていいだろう。鞍上の横山武史騎手の完璧な騎乗と、あまりに強い勝ちっぷりから、今回も圧倒的な1番人気が予想される。
共同通信杯は早めに抜け出して完勝し、皐月賞は大トビながらもウチを抜けてきて完勝。折り合いも問題なく、広いコースも問題ない。前に付けられて良い脚も使える。能力面においても適性面においても、もはや死角なしと言っても過言ではないだろう。
とは言え、高速な流れの中でレースを経験していないことはやはり気になる。ペースが早い中で仕掛け所を間違えれば、外からのディープ勢の猛追も届きそうだ。いつも早仕掛けな横山武史騎手が、焦ってさらに早仕掛けしてしまう可能性もなくはない。
となれば唯一の不安要素は鞍上の横山武史騎手か?「ダービージョッキーには時期尚早」なんて声も聞こえてきそうな22歳の若武者だが、昨年は史上最年少で関東リーディングに輝き、今年も現時点で吉田隼人騎手に次いで関東リーディング2位とすこぶる好調だ。昨年は1勝だった重賞も、G1初勝利となった皐月賞を含め、すでに4勝を挙げている。今、最も勢いに乗る騎手のひとりと言って良いだろう。
今回はキャリア2度目のダービー参戦。1度目は2019年、騎乗停止となった父からの乗り替わりでリオンリオンに騎乗し、6番人気で15着敗退。2度目のダービーは1番人気のプレッシャーこそあれど、新馬戦から主戦を務める愛馬での参戦ということで、想い入れも強いはずだ。