やったもん勝ち?今の裁定ルールについて

2008年のオークス優勝馬のトールポピー。直線の斜行が物議をかもしたことで記憶に残っている方も多いかと思います。今年のオークス馬シンハライトもこのトールポピーと共通する部分が多く見られます。キャロットの勝負服、そして鞍上池添騎手。

以前武豊TVに池添騎手が出演していたときに「トールポピーのオークス後は東京競馬場に行くのが怖かった。1レースのパドックから『帰れ』とか言われました」と語っていました。そのほとぼりも冷めたのか、またも同じ舞台でラフプレイ。本来進路はこじあけるものではなく、空くのを待つもの。

今回デンコウアンジュ騎乗の川田騎手が上手に立てなおしたからまだしも、万一落馬事故や多重衝突事故になっていたらどうなっていたんでしょうか。こういったことが起こる度に思うことですが、ほかがうまく避けられたらそれでいいのか?と。

わたしはそう思うんですが、今年の池添騎手に関していえばG1でのここまでの善戦続き、かつ未勝利となるとあせりもあったんでしょうか。それにしても、見ているほうからするとストレスがたまるオークスでした。

日本の裁定でややこしいのが「過怠金」。乱暴な言い方をあえてするなら、金さえ払えば一定のラフプレイは許されるのか?また、審議の結果で着順変更なしが多くなったのは、馬主さんやオーナーからすれば助かるとは思いますが、不利を受けた馬を応援、馬券購入していたファンからすると「騎手が騎乗停止なのに着順が変わらないってどうなの?」と思います。

パトロールフィルムを上映するのもいいでしょう。とはいえ、いくら見せられてもどれがギリギリセーフでどれがアウトなのか正直わかりません。裁定ルールの変更もありますので、今が絶対という考えではされていないことはわかりますので、今後のさらなる改良に期待をしたいです。