【ホープフルS予想2025】フォルテアンジェロが1週前で18日の美浦最速ラスト1F11秒1をマーク

暮れの2歳王者決定戦「ホープフルS」へ向け、フォルテアンジェロが1週前追い切りを消化し、万全の仕上がりを印象づけた。百日草特別・2着からの参戦となるが、内容、気配ともに上積みは十分で、大舞台へ向けて態勢は着実に整っている。
18日、美浦トレセンのWコースで単走追いを敢行。序盤からリズム良く運ばれ、しまいは一杯に追われる意欲的な内容だった。ラスト1F11秒1はこの日の美浦で最速の時計で、全体でも5F66秒4―1F11秒1の好時計をマーク。瞬時にギアを上げる反応の良さと、最後まで脚色が鈍らない持続力が際立つ追い切りで、状態の良さは疑いようがない。
新馬戦では、その能力の高さを強烈に印象づけた。直線では完全に前が塞がる絶望的な位置取りから、わずかなスペースをこじ開けるように進路を確保し、一気に差し切り勝ち。ラストは11秒3から11秒0へと加速するラップを刻んでおり、単なる末脚だけでなく、狭いところを割れる勝負根性とレースセンスの高さを示した一戦だった。ゴール前が追い風で時計が出やすい条件だった点は考慮すべきだが、それを差し引いても評価を下げる材料にはならない。
前走の百日草特別は2着に敗れたものの、1000m通過61秒9という緩い流れに加え、少頭数ながら縦長になる特殊な展開。後方に置かれすぎたことが響いた形で、キャリアの浅い2歳戦ゆえの特殊な展開だったことを考慮すれば、この一戦だけで大きく評価を落とす必要もないだろう。末脚の能力が高いことは明白で、本来の形に持ち込めれば一変の余地は大きい。
父は長距離G1馬フィエールマン、母はレディアンジェラ。叔母には欧州短距離G1を2勝したMarshaがいる良血馬で、スピードと底力を併せ持つ血統背景も魅力だ。順調に調整が進む今回は、巻き返しの態勢は整った。ホープフルSという大舞台で、フォルテアンジェロが秘めた才能を解き放つ可能性は十分にある。

